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you side
仄かな温かさに目を開けると、レースのカーテン越しに輝く太陽が見えた。
……朝か。
ぼーっとした頭に何か引っ掛かりを感じたものの、寝起きで私の頭はそこまで回らない。残念ながら。取り敢えず、体を起こそうとする。
頭がキリキリと痛む理由は考えなくても分かった。昨夜の宴のせいだろう。
あー、痛いなー、とぼんやりと思いながら。
なんとか体を起こすと、私の頭はようやく回り始めたらしい。
あぁ、思い出した。そういえば、私の部屋は西向きで朝日が入らないって、グルッペンにぼやいてたんだった。
朝日が差し込み続ける窓に視線を向ける。
「あーもう…、ここどこだよ………？」
冷静に頭を回しながら、辺りを見回す。
白が基調とした清潔感溢れる明るい部屋。窓とは反対側の壁に扉が一枚。物は少なく、あるものと言えば、今私が寝てる大きなベッドに枕元の小さなランプ、備え付けのクローゼットぐらい。生活感がまるでない。
寝起きとはいえ、この部屋を私は一瞬でも自室だと思ったのか。大丈夫か？
窓からは見知った町の家々が見えた。
なるほど。部屋の内装や窓の外の景色から考えるに、ここは城下のどこか。宿屋等の宿泊施設なんだろう。
少なくとも国外にいる、なんてことはなさそうだ。頭の片隅でもしかしたら、と考えていた可能性が排除され、束の間の安心を覚える。
「城下なら城に帰るのも簡単だろ…、残る問題は………」
少し視線を下げると、目に映るのは一糸纏わぬ自分の体。
隣には、私と同じく生まれたままの姿であろう同期が、未だ目を開ける様子もなく、ぐっすりと眠っていた。
艶やかな黒髪が朝日を反射し煌めいている。
「まじかぁ……」
この状況で無知を装えるほど私は純粋では、ない、の、で分かる。分かってしまう。
男女二人が一つのベッドで夜を明かす。最早、何も起きていない方が不思議なぐらいにワードが揃っていた。
「それにしても相手が君とは……」
「信じたくないなぁ」
「ねぇ」
「トントン」
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ひな(プロフ) - おしちゃんさん» 優しいコメントありがとうございます……！！少しでも面白いと思ってもらえるよう、頑張らせていただきます！！ (8月16日 18時) (
レス) id: 3811a438d9 (このIDを非表示/違反報告)
おしちゃん(プロフ) - 新作おめでとうございます！！前の作品も大好きですが今回も面白そうですね！！作者様のペースでいいので体調に気をつけて頑張ってください！！ (8月15日 9時) (レス) @page3 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年8月14日 15時
