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No side
長く続いたα国との戦争が終わり、我々国の食堂では勝利を祝う宴が開かれていた。
普段から騒がしいこの国の幹部たちが、静かに宴をするなんて無理な話。もちろん、食堂内は飲めや歌えやの大騒ぎであった。
それは、この国唯一の女幹部、Aも例外ではない。
「一仕事終えた後のお酒最高か」
ut「Aちゃん、そんなこと瞳孔開いて言わん方がええよ、可愛い顔が台無しや」
kn「よーそんな飲めるなぁ、まぁ程々にせいや？」
「善処する」
ut「それ無理なやつやん」
「だってお酒好きなんやもん」
大きなジョッキを片手にカラカラ笑うAの前には、すでに飲み終えたであろう空のジョッキがいくつも転がっている。
夜も更け、窓の外の景色が見えなくなっても、食堂の騒々しさは収まる事を知らなかった。
zm「大先生！もうちょっといけるやろ！な！」
ut「ゾムさん、ここらで手打ちってことにはなりませんかね……、？」
下ネタや暴言、食害。ある意味混沌とした食堂の中、少し騒ぎ疲れてしまったらしいAは、一人、隅でジョッキを傾けていた。
「あ、これもなくなってもうた……、」
gr「ならもうそこらでやめておけ、明日に響くぞ」
もう何杯目かも分からない空のジョッキを見つめていると、Aの目の前に、透明の液体の入ったコップがバリトンと共に置かれる。
彼女が目線を上げると、深紅の瞳と目が合った。
「あ、れ……グルッペンじゃん、オスマンと飲んでたんじゃないの？」
gr「あいつならひとらんが居る」
確かにAが視線を向ければ、少し離れた所で二人が話しているのが見えた。
「ふーん、ってか、なにこれ？あ、ひとらんの母国のお酒？確か色ない言うてたよね」
gr「あほ、水に決まっとるやろ」
まだ飲む気なのか、と引いた目で少し眉を寄せるグルッペンに言い訳がましくAはぼやく。
「だって、私まだ飲み足りないんやもん、口寂しいし、」
gr「……、」
「……心配性だな、グルちゃんは」
gr「……別に俺だってこんなガミガミ言いたないわ、お前がこうさせるねん」
「大丈夫だよ、まだ意識もはっきりしてるし、お水ありがとう」
そう冷えた水を喉に流し込むと、Aはまた食堂の中心、喧騒の中へ歩いて行った。
「みんな何飲んでるん？」
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ひな(プロフ) - おしちゃんさん» 優しいコメントありがとうございます……！！少しでも面白いと思ってもらえるよう、頑張らせていただきます！！ (8月16日 18時) (
レス) id: 3811a438d9 (このIDを非表示/違反報告)
おしちゃん(プロフ) - 新作おめでとうございます！！前の作品も大好きですが今回も面白そうですね！！作者様のペースでいいので体調に気をつけて頑張ってください！！ (8月15日 9時) (レス) @page3 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年8月14日 15時
