☆ 放心状態とはこの事 ページ33
*
”Aちゃん、また明日ね！”
『うん、じゃあね〜』
手をヒラヒラさせながら教室を出て行く友達。
目で見送ると廊下を歩く渉の姿があった。
『あ、ヴァサさん〜』
「お前まだいたの？」
『うん、檜山待ち』
「あいつ何しに行ったの」
『学級日誌持って行った』
「そ、俺は家帰るわ」
『え？今日レッスンじゃないっけ？』
「明日に変更になったじゃん」
『そうなの？なんだ〜渉と帰ろっと』
「檜山に怒られないの」
『んー多分ね』
「俺巻き込むなよ」
『はいはい』
隣でぺちゃくちゃうるさい渉を無視して荷物をカバンの中に入れる。
檜山には後で謝っておこう〜なんて思いながら『行こ』と渉と一緒に教室を出る。
こうやって渉と2人きりなのは久しぶりすぎて接し方が2人とも可笑しい気がする。
お互い着崩した制服に身を包み、校則違反のピアスを付ける私と少し茶髪になった渉の髪の毛。
私達ジャニーズじゃなかったら生徒指導だな〜なんて思いながら下駄箱に着き靴を履き替え、学校を出て歩く。
『ねぇヴァサさん』
「ん？」
『いつの間にそんなでかくなったの』
「何の話？」
『身長。いつの間にか差あるから、』
「最近めっちゃ伸びんだよね…なんでかな？」
『今の録音して安嶋に聞かせたかった』
「お前、鬼かよ」
『うわー、噂をすれば鬼から電話きた』
「は、？なんだよ檜山かよ…出ろよ」
『この人怖い。無視しとこ』
「後から怒られても知らねーぞ」
『そうなったら渉のせいにする』
「ふざけんなw」
その後も鳴り止まない通知。
着信音とメッセージアプリの通知音が交互に私のスマホから聞こえてくる。
いい加減出ようかな〜と思っていると私の手からスマホが取り上げられた。
『えぇ〜、ちょっと』
「もしもし？」
「今？うん俺といる」
「レッスン明日だってば」
「後、言っとくから…はい、じゃーね」
『ちょっと勝手なことしないでよ』
「機嫌直しといたから」
『絶対に嘘じゃん…うわー今日は寝落ちコースだ』
「檜山と？」
『うん』
「なら俺とすればいいじゃん」
『え、まってLove so sweet流れたんだけど』
「お前さ、雰囲気って知ってる？」
『だってあの渉が…電話…、はぁ』
「10時頃にかけるから、じゃ」
いつの間にか私の家の近くまで送ってくれた渉は、ポッケに手を突っ込み、ワイヤレスイヤホンで音楽を聞きながら帰って行く。
そんな彼の後ろ姿は、夕焼けと相まって絵になっている。
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くるるん(プロフ) - mikuさん» 嬉しいです(><)本当にありがとうございます！新くん勉強してきます！リクエストありがとうございます(^^) (2020年11月11日 15時) (
レス) id: 3d660838fd (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 最初から読ませてもらってます。佐藤新くんのお話しみたいです。皆には教えてなかったけど実は仲良しだった見たいな感じでお願いしたいです (2020年11月11日 8時) (レス) id: 8fb069a2ca (このIDを非表示/違反報告)
忍忍太郎(プロフ) - 織山との絡みまってた！嬉しい(T . T) (2020年8月27日 2時) (レス) id: 5ef67c839b (このIDを非表示/違反報告)
くるるん(プロフ) - NuFave._.divaさん» リクエストありがとうございます！ (2020年8月9日 16時) (レス) id: 3d660838fd (このIDを非表示/違反報告)
くるるん(プロフ) - 涼華さん» リクエストありがとうございます！ (2020年8月9日 16時) (レス) id: 3d660838fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるるん | 作成日時：2020年6月1日 3時
