☆ 頼りたいなら ページ27
*
『はぁ、』
人生で何回目の溜息だろう。
ここ最近は気分も上がらず特に何かしたい訳でもない。
別にメンバーと何かあった訳でもないし、勝手に自暴自棄になって何も出来ない状態。
別に悪口言われるのは慣れてたことなんだけどな〜なんて思い携帯の電源を切る。
ついこの間撮った島TVでメンバーとの距離が近いとか、他グループにも手を出してたんだとか。
私にとっては普通の事がファンからすれば普通じゃないことは分かっている。
でも、なんでそこまでして私の行動や生活までファンに言われなきゃいけないのか。
考えれば考えるほど自分が嫌になってくる。
外の空気でも吸おうと思い立ち上がると平塚がこっちにやってきた。
そのまま、すれ違おうとすると手首を掴まれる。
「顔死 んでる」
『いつもの事』
「ちょっとこっち来てよ」
『うん…』
平塚に着いて行き、くっつけると丸になるソファーにだらんと横になる平塚。
その隣に体育座りで座る私。
出来るだけ表情が見えないように顔が見えにくい位置に座る。
すると、とんとんと背中を優しく叩かれる。
『なーに』
「お前も横になれよ」
『寝そうだからいい』
「隈凄いよ、寝てんの？」
『うん』
「絶対に嘘」
『別に寝なくても今生きてるからいい』
「それで倒れたらどーすんだよ」
『それは、どうにかする』
「言いたくないなら無理に言えとは言わない。でも、メンバーが嫌な思いしてるなら俺は助けるよ」
『平塚の癖にいいこと言うじゃんw』
「笑えてないよ、無理してる」
『そんなこと無いから大丈夫』
「そんなに頼りない？」
『いや、違くて』
「ネットで叩かれてるからなんだよ、辞めろだの忍者には必要ないだの言われてさ」
「悔しくねーのかよ、前のお前なら流してただろ。別にいいんだよ、お前のいい所は俺らが知ってればそれだけで」
「無理に認められようとするなよ。お前が壊れるだけだからな」
気が付けば頬に1滴2滴と流れていく涙。
いつにも増して真剣な表情をする平塚から目が離せなかった。
勝手に落ち込んで悲しんで悲劇のヒロインぶっていた自分がバカバカしく思えてきた。
今だってアボカドのTシャツを着て普段からは想像出来ないような平塚の一面を知れた気がする。
やっぱり私にはここしか無いみたい。
『平塚、ありがとう…』
「なんか奢れよ」
前言撤回。
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くるるん(プロフ) - mikuさん» 嬉しいです(><)本当にありがとうございます！新くん勉強してきます！リクエストありがとうございます(^^) (2020年11月11日 15時) (
レス) id: 3d660838fd (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 最初から読ませてもらってます。佐藤新くんのお話しみたいです。皆には教えてなかったけど実は仲良しだった見たいな感じでお願いしたいです (2020年11月11日 8時) (レス) id: 8fb069a2ca (このIDを非表示/違反報告)
忍忍太郎(プロフ) - 織山との絡みまってた！嬉しい(T . T) (2020年8月27日 2時) (レス) id: 5ef67c839b (このIDを非表示/違反報告)
くるるん(プロフ) - NuFave._.divaさん» リクエストありがとうございます！ (2020年8月9日 16時) (レス) id: 3d660838fd (このIDを非表示/違反報告)
くるるん(プロフ) - 涼華さん» リクエストありがとうございます！ (2020年8月9日 16時) (レス) id: 3d660838fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるるん | 作成日時：2020年6月1日 3時
