18歳の君に ページ44
*
『3.2.1…光成誕生日おめでとー！！』
「ありがとー！Aと一緒に誕生日迎えられて良かった…」
今日は10月2日。
私の大好きな人の産まれた日。
年に1度しかない日を私と共に過ごしてくれる私の大好きな人。
昨日から飾り付けとか料理とか、頑張りに頑張って自分の中では1番ベストな状態で誕生日を迎えられた気がする。
プレゼントにはブレスレットをあげて、オマケ程度に手紙も書いた。
どっちも喜んでくれて、ブレスレットはあげた瞬間から着けてくれた。
「めっちゃ竜生から電話来てるわw」
『出てあげなよ、きっと皆も光成の誕生日祝いたんだよ』
「ううん、今は2人だけの時間だから大切にしたい」
『似合わないこと言わないで』
「じゃあ、竜生と長電話してもいいの？」
『それは…ダメ』
「ほらね言うと思ったw」
なんて言いながら、私の首に優しく手を回す。
回すだけで特に何かしてくる様子もなく、ずっと目を合わせながら微笑んでるだけ。
18歳になった途端、色気が出始めたのかは分からないけど
まだ17歳の私にとっては今は光成がとても大人に見える。
結局17歳の光成にも18歳の光成にも勝てっこない。
私はこれからも光成に負けてばっかりなんだろうな。
別に悪い意味ではないからいいんだけどね。
「これでさ、結婚出来るね…？」
『ぇ…』
「あれ？考えてたの俺だけだった？だったら恥ずい」
『いや、急すぎて訳わかんなくなって』
「そうだよねwごめんごめん…Aは何も考えなくて大丈夫だよ」
『ううん、言ってくれて凄い嬉しかった』
「大丈夫だよ、俺はどこにも行かないし逃げない、
最後は絶対にAがいいんだ」
そう言って私の唇にキスを落とす光成。
このまま光成の愛の中で窒息したい。
このまま2人で溶けてしまいたい。
何も分かってないな、光成は。
どこにも行かないし、逃げないし、
私だって最後は光成がいいんだよ。
なんて、言えるはずもなく私は離れた唇の余韻に浸る。
いつか光成と結婚して幸せな家庭を作れてますように。
ブレスレットの意味: 相手を独占したい・束縛・傍にいたい・いつも一緒にいてほしい
檜山くん18歳のお誕生日おめでとう！
皆様お久しぶりで御座います。
檜山くん誕生祭という事で少し戻って参りました！
1日遅れてしまったのは私としても大事件です…では又
檜山くんが良い1年を過ごせますように〜✩.*˚
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作者名：くるるん | 作成日時：2020年11月24日 20時
