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ほとんどムカついて終わったけどようやく午後の授業も終わり放課後になった。
葵はバイトだから1人で帰ってしまったけど私は湧が来るまで帰れない。
よりによって光成も残ってるし湧は颯太とかと話してて、流石に帰ろうとカバンを持って教室を出ようとした瞬間だった。
元「A〜今日どこ行くー？」
『は？』
湧がバカでかい声でまた騒ぎ始める。
近くにいた颯太と竜生がまた興奮し始めて何何？なんて湧に話しかけている。
その輪に光成もいたから目が合ってしまったけどすぐに逸らして目線を湧に合わせる。
『行くなら早くしてよ』
元「ごめんごめんwんじゃデート楽しんできまーす！」
『だから辞めてってば』
湧はそう言うなりカバンを取って私の所に駆け寄ってくる。
肩に腕をかけられて、あたかも彼女のような気分だった。
光成すぐに勘違いするからやめて欲しいけど。
その事ばっかり気にして光成にガン飛ばす湧に気がつけなかった。
『んでどこ行くの？』
元「決めてねーよ」
『はー？帰っていい？』
元「駅前行く？そこなら時間潰せるっしょ」
『別にいいけど…』
2人で駅の方まで歩く。
普段、電車は使わないから道は曖昧だからとりあえず湧に着いていく。
「あ、Aじゃん」
『え？あ、浮所先輩！お久しぶりです！』
浮「久しぶり〜え、彼氏？」
『いや、友達です』
浮「なんだよ、びっくりしたわ…気を付けて帰れよ〜」
『はーい、また今度〜！』
浮「ん、」
元「今の誰？」
『だから浮所先輩』
元「昼休み言ってた人？」
『そうそう、かっこいいでしょ』
元「いや、俺は思わない」
『嫉妬ですか』
元「ばか、勘違いすんな」
拗ねてしまった湧が1人でズカズカと歩き始めるからついて行くのに必死だった。
たまには可愛い所あるじゃん。
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作者名：くるるん | 作成日時：2020年11月24日 20時
