一目惚れ、しました。

こんなにツイている日って、あるんですか。 ページ6

「...あ」



この時が初めてだっただろうか。


駅以外で、彼を見たのは。



いつも７時５分に駅にいるため、勝手に「７時くん」と名前をつけて勝手に呼んでいたのだが、今、放課後のこの時間は午後の７時。いつもより１２時間過ぎた「７時くん」をお目にかかることができてちょっと幸せです。



またイヤホンつけてる。


コンビニに入っていった７時くんについていくように、私もコンビニに入る。



おかし買いたかった(ソミにパシられた)からいつもと違う道で帰っていたのだけれど、ここで会うとはなんと運のいい！



７時くんはコーラとメントスとおにぎりを買っていた。



...メントスコーラでもやるのかな？



あの二つの組み合わせを見るとそんなことしか浮かばない私は、某動画サイトの見すぎなのだろうか。



てか、７時くんやっぱりここら辺の学校なのかな。



このコンビニから家に帰るのは結構時間がかかるし、何より過保護な両親がしつこく心配すると思ったので、もう今日は７時くんの行動を追うのはやめた。

あ、でもソミがいたらちょっと追ってたかも。



コンビニを出て左に曲がる。歩いて１０分くらいで駅があるので、このコンビニはよく利用する。



いやー、もう真っ暗だ。と右手にビニール袋を持ち、夜空を見上げながら呟く。



駅に着き電車に乗って一息つく。









「......ん？」






車両の右はじの茶髪が目に入り、見間違いじゃないかと目をこする。





いや、待て。





ん？




それは見間違いなんかじゃなく。





嘘でしょ。









「７時くんと...同じ車両だ」








神様、ソミ様、ジェボム様。
こんなにツイている日ってあるのでしょうか。

小悪魔な、茶髪くんです。→←これが、モテる男子ですか。

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