もう、どうすればいいのか。 ページ39
そのまま、先生はなかなか私を離してくれない。
すごく、怖かった。
どれくらい時間が経ったのかわからなくなるほど、頭の中がぐちゃぐちゃになった。
先生の手が、私の太ももに来た時。
急に、ガチャと助手席のドアが開く音がした。
「や、何やってんの?」
先生が、声のした方を見る。
私も、振り返って見た。
「明らかに、嫌がってんじゃん。なのにやるとか、やばいんじゃないの?」
明らかに怒っているオーラ全開でドアの向こうに立っていたのは、小悪魔だった。
リンちゃん先生は最初はなんだこいつ、という視線を送っていたが、我に返ったのか私を離して「ごめん」と申し訳なさそうな顔をした。
すぐ車から降りると、先生は車を発車させた。
遠ざかる車を見ていると、左頬に鋭い痛みを感じた。
思わず抑えると、今度は小悪魔の声が飛んでくる。
「お前、バカじゃないの?
なんでそんな簡単に男の車に乗っちゃうの?
自分からやってくださいって言ってるようなもんじゃん。
俺が今、ここに来てなかったらお前どうなってたかわかってんの?」
小悪魔の、冷たい視線が私に突き刺さる。
頬の痛みと、そのせいで涙が出た。
「だって、前、ジソン先生に、送ってもらった...から。
リンちゃん、ならだいじょう、ぶかなって...」
「そういうのがダメなんだよ!
今、お前傷ついただろ!?
前 お前を送ってきたやつも、さっきのやつと同じこと考えてたかもしれないんだよ。
そしたらお前は何回も同じことで傷つくかもしれないんだよ!
みんな、優しいやつじゃないんだよ。純粋なやつじゃないの!」
小悪魔は、私のことを思って言ってくれている、そうわかってた。
でも、強く言われて、どうすればいいかわかんなくなって。
「あんただって、私がどうやって車に乗ったかわからないでしょ?!
なんで、全部私が悪いみたいに言うの...?
私も、もっと考えれば乗らなかったかも、しれないけど.....
でも、こんなことになるなんて思わなかった...」
涙が、アスファルトにシミを作る。
小悪魔は、悲しそうな顔をした。
「....お前は、もっと考えられるやつだと思ってた」
その言葉が、深く心に突き刺さった。
私に背を向けて帰る小悪魔とともに歩く後姿を見ながら、ああ、とため息をついた。
見てたのは、小悪魔だけじゃなかった。
「7時くん....」
7時くんも、あの場にいたんだ。
カーテンの、向かい側にいないんです。→←怖いと、思ったんです。
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gumi - りんりんさん» うわー!すごく嬉しいです!ピソ団いいですよね!あの足と手をふにゃふにゃするダンス個人的に好きです笑 私はダニペンと書いていますが、もちろんおるペンです!特に最近はジェファンが好きな02lineです笑 コメントとても嬉しいです!ありがとうございます! (2018年3月15日 17時) (レス) id: 8f845f1825 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - はじめまして。gumiさんの「一目惚れ、 しました。」がすごく大好きです。私はピンクソーセージ団が大好きな05lineのりんりんです! (2018年3月15日 16時) (レス) id: 48cd6fbb6d (このIDを非表示/違反報告)
gumi - うゆさん» うふふ笑 あー!知ってる知ってる!笑 「ちょーぉーじゃぁーーん!」ってメロディアスに叫ぶヤツだよね笑 ジェファンといえば、あと おーけいおーけい(OKOK)だよね笑 ありがとーがんばる!!! (2017年9月24日 11時) (レス) id: 2d5ba8a921 (このIDを非表示/違反報告)
BIGBET - 練習生時代のセブチにNUESTと会いに行きました!それより!!!!!! 明洞は、韓国です!予定は公開禁止?らしい。そして…予定なため…変わるかもしれん。だが、変わったら韓国のSMEの近くのショッピングモールにいるかな? (2017年9月24日 0時) (レス) id: 3603e9aabc (このIDを非表示/違反報告)
BIGBET - みなさん!ワノワンに会いたいですか?もしかしたら、運が良ければ会えますよ! ※私日韓ハーフです。そしておじいちゃんの弟がプレディスのPDです。怒られないかな… ちなみに!ガッセのヨンジェと知り合いです! では!会いたい方!お正月明けに明洞へ! (2017年9月24日 0時) (レス) id: 3603e9aabc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:gumi | 作成日時:2017年8月14日 3時