一目惚れ、しました。

懐かしい、話です。 ページ28

私がジニョンもといペジと出会ったのは、３歳の頃らしい。オンマ曰く。

その日は冬で、雪が降っていてすごい寒かった。

朝頃、家のインターホンが鳴って、オンマが出ていくと部屋に入ってきたのは綺麗な茶髪の女の人の手を握る小さな男の子だった。

オンマが、リビングで１人つみきであそんでいた私に言った。

｢この子が、Aのいとこの子。前話したでしょ？

ジニョンくん｣

ジニョンは私の目を見ると、ちょっとおどおどしながらぺこって、お辞儀をした。
いや、ちょっとどころじゃなかったかも。

どうやらジニョンのお母さんらしい、オンマのお姉ちゃんとお話をするために、私にジニョンと遊んであげてって言われて誘ったんだよね。


｢ジニョンくん？｣


名前を呼んだだけなのに明らかに驚いた様子でビクついたジニョンを見て、なんなんだこの子って思ったのをよく覚えている。

最初は反応はしてくれたけど下ばっかり向いてて全然喋ってくれなかったジニョンだったけど、二人で遊ぶうちに段々笑顔になって、話してくれたのがすごい嬉しかった。

帰り際には私の名前まで覚えてくれて、笑顔で手を振ってくれたくらい。


家が近いこともあってその後も結構うちに来たりしてて、さらに仲良くなった。


そんなジニョンだったけど、中学に入る頃、親の都合で引っ越してしまった。

急な話で私が聞いたのも引っ越した後だったから、場所とかも知ることが出来なかった。

なにより、その頃お互いが携帯を持っていなかったから連絡し会えなかったのが後悔。

今が高校一年だから、最後にあってから三年くらい経つ。



だから、小悪魔の電話であの声を聞いた時、声変わりしてて声が低くなってたから、分かんなかったけど、話し方がジニョンだったからすごく懐かしく感じた。

懐かしの、ジニョンです。→←小悪魔の、天使です。

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