一目惚れ、しました。

一瞬一秒が、惜しいんです。 ページ24

結局夜までみんなで海でギャーギャー騒いで、どこから持ってきたのか花火なんかもやっちゃって、青春っぽいことたくさんしました。

今は、四人で歩きながら家に帰ってるとこ。


ソミと小悪魔は仲良くなりすぎちゃって、二人でセルカ撮ってギャハギャハ笑ってる。


そんな二人を見守るように後ろで歩く私たちに、ソミが振り返って言った。

「ほらほら記念に！みんなで写真とろー！」

「何にするー？やっぱクマかな？」「いや、ネズミでしょ！一人一人色が変わるやつ！」「ヤダ！こっちの方が私盛れるの！」「なんだよそういうの自分勝手っていうんだぞ！」なんて、顔が可愛くなる某アプリで一枚の写真を撮るだけなのに、必死に言い合う二人を見て思わず笑ってしまった。

そのときちょうど七時くんと目があって、それでまたお互い笑ってしまう。


「この四人、初めてなのにずっと前から一緒にいたみたいですごく楽しい」


七時くんのその言葉が、なんだかすごく嬉しかった。


「うん。私も、それ思ってた」


七時くんは「でしょ？」ってキラキラした目を向けるものだから、それもすごい嬉しくて、今日という日が終わらなければいいのにって、一瞬一秒が惜しいって心の底から思った。



「よしっ、撮るよ！こっち向いてー！」



ソミの掛け声とともにシャッター音が押された。



「これ、後でジフナに送っとくから！そしたらダニくんももらえるよね！」



おけ〜とグッジョブサインを出す小悪魔。


「もう暗いし、ダニ俺んちに泊まってけば？」


「お、いいね」


「え！いいな！じゃあ私もAんち泊まるわ！」


いい？っていうよりは今日泊まる予定だったもんね？みたいな勢いのソミに、断ることができず結局泊まることになってしまった。




....騒がしい、夜になりそうだ。

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