もう少し ページ8
夜の冷たい風が、私の頬を触る。
結局あのまま、先生とやらは現れなかったので私もソンウも彼を探すことなく、帰ることにした。
荷物もしっかり持って帰ったみたいだったしね。
いつもはジニョンもバイト帰りに私のバイトの店の外の壁に寄りかかって、私を待ってくれていて、二人で帰るんだけれど今日は用事があるらしかったので1人です。
ちなみに、ジニョンはカフェでバイトをしています。
鼻歌をしながら、橋の端を歩く。
星が綺麗だなあ、なんて夜空に広がる満天の星空を見て思い、そのまま視線を橋の中央に連なる道路の向かい側に向けたところ、
｢ちょちょちょ！！！｣
自分でも驚くくらい大きな声が出ていて、最近買ったばかりのお気に入りのカバンを地面に落として、走り出した。
車が来ていないことをしっかり確認して道路を渡り向かい側の歩道(橋の端)に走っていく。そして、柵に前のめりになっていたその体を引き寄せ、声をかける。
｢何やってるんですか！！｣
私の声に気がついたのか、彼は私に左腕を掴まれたまま目をぱちくりさせて、私の目を見つめた。
｢何があったか知りませんが、死ぬことだけはやめてください！｣
私でよければ話聞きますから！と一生懸命投げかける。すると彼はその状況を理解したようで、あ〜、と言ったあと、ははは、と大きく笑い出した。
え、私なにかした？
今度はこちらが目をぱちくりさせると、彼がお腹を抱えて口を開く。
｢え、俺死にそうに見えたの？｣
｢…え？｣
｢さっき飲んできたからさ〜、なんか足がふらふらしてて｣
｢酔うとわけわからない行動しちゃうんだよね〜｣と店にいた時と変わらない喋り方で話す彼。
自分が勘違いしていたようで、あとから思い出して恥ずかしくなってきた。
恥ずかしさのあまり俯くと、声が聞こえてくる。
｢ごめんね迷惑かけて〜。
一人？送ってこーか？｣
わざわざ道路渡ってきてくれたみたいだし、と向かい側に視線をむけるその姿を見て、カバンを置き去りにしていたことに気がついた。
｢あ、いいですよ。
タクシー呼びましょうか？｣
あなたの方が心配です、と言うと、大丈夫よ〜、送ってくからと半ば無理やり(というかほぼ強制的に)送ってもらうことになった。
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gumi - nonさん» 初めまして!!わー！気づいていただけたのですね！すごく嬉しいです^^ ２の方にもコメントありがとうございます!!! (2018年4月2日 11時) (
レス) id: b667432b9d (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 初めまして！こちら読ませて頂いていますが"一目惚れしました"と話が繋がっているんですね^ ^こちらも楽しみにしていますので更新頑張って下さいね！ (2018年4月1日 22時) (レス) id: 05e664ed41 (このIDを非表示/違反報告)
gumi - おりおんさん» ありがとうございます!!頑張りますね^^ そうなんです!!スキー ジャンプの予選で流れていました!! (2018年2月9日 15時) (レス) id: 23de9b5470 (このIDを非表示/違反報告)
おりおん - 続きがはやく見たいです…!続編頑張って下さい!! え、wannaoneの曲流れたんですか!?!? (2018年2月8日 22時) (レス) id: aee52d8b42 (このIDを非表示/違反報告)
gumi - baekdoさん» うわー！毎日待ってくださっているなんて！作者は本当に幸せです…涙 はい！気に入っていただける作品が書けるように頑張ります！ (2018年2月8日 22時) (レス) id: 2d5ba8a921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gumi | 作成日時：2018年1月18日 17時
