痛い胸はそのまんま ページ31
ソファーの端で丸くなって規則正しい寝息を立てる君。テーブルの上にお皿に乗ったショートケーキが二つ、フォークと一緒に置いてあるのが目に入り、俺がお風呂に入っているのを待っているうちに寝てしまった姿が想像できた。
首にかけてあるタオルで水っけのある髪をふきながら君の隣に座る。そして君に手を伸ばし、そっと、その焦げ茶色の美しい髪に触れる。
｢A｣
名前を呼んでも、君はまだ夢の中にいるようで体を少し動かすだけでなかなか目を覚ましてくれない。
｢A｣
寝てるしバレないよね、と思って髪をなでていた手を止めて額にそっと、キスを落とした。
｢…ん、ジニョン…？｣
あ、お姫様が起きた。
｢おはよ。待たせちゃったみたいだね｣
君は私寝てたんだあー、と呟いてんーと両手を上にあげて伸びをする。その姿はまるで猫のようだった。
｢さ、食べましょジニョンさん｣
｢はいはーい｣
ショートケーキを食べる。口に、甘い生クリームの味が広がる。
｢んー、おいしいわあ｣
｢Aって食べてる時ほんと幸せそうな顔するよね｣
｢だって幸せだもん｣
｢俺といる時とどっちが幸せ？｣
君は一瞬、食べている手を止めて俺を見た。｢唐突にどうしたのさー｣
｢気になったのー｣
｢そんなん聞かなくてもわかるでしょ？｣君はそう言って、俺から視線を離して少し顔を赤らめて生クリームを１口、口に運ぶ。
｢んー？わからない｣
｢あ、そういえばまだプレゼント渡してないね｣
｢話し逸らさないでよー。
あ、じゃあさっきの質問の返事が誕生日プレゼントでいいから。
あとは何もいらない｣
君は少し戸惑った様子を見せたあと、顔をあっちに向けて呟いた。｢なんで恥ずかしい事言わせるのよ…｣
｢で、どっちの方が幸せなの？
俺と、ショートケーキ｣
こっちを向いた君の頬の色はショートケーキにのっているイチゴのようだった。
｢…ジニョンだよ｣
｢えー？きこえなーい｣
｢なっ…。
じ、ジニョンといる時だって言ってるの！｣
大きめの声を出してから、あっ、と口を抑えて固まるその姿を見て、なんだかとても愛らしかった。
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gumi - nonさん» 初めまして!!わー！気づいていただけたのですね！すごく嬉しいです^^ ２の方にもコメントありがとうございます!!! (2018年4月2日 11時) (
レス) id: b667432b9d (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 初めまして！こちら読ませて頂いていますが"一目惚れしました"と話が繋がっているんですね^ ^こちらも楽しみにしていますので更新頑張って下さいね！ (2018年4月1日 22時) (レス) id: 05e664ed41 (このIDを非表示/違反報告)
gumi - おりおんさん» ありがとうございます!!頑張りますね^^ そうなんです!!スキー ジャンプの予選で流れていました!! (2018年2月9日 15時) (レス) id: 23de9b5470 (このIDを非表示/違反報告)
おりおん - 続きがはやく見たいです…!続編頑張って下さい!! え、wannaoneの曲流れたんですか!?!? (2018年2月8日 22時) (レス) id: aee52d8b42 (このIDを非表示/違反報告)
gumi - baekdoさん» うわー！毎日待ってくださっているなんて！作者は本当に幸せです…涙 はい！気に入っていただける作品が書けるように頑張ります！ (2018年2月8日 22時) (レス) id: 2d5ba8a921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gumi | 作成日時：2018年1月18日 17時
