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もう戻れないや ページ30

バイトが終わって、冷たい夜道を一人帰ってきてアパートのドアを開ける。


暗闇に包まれた部屋の中を見て頭に浮かぶのは、誕生日だからと早めに俺をバイトからあげてくれたミニョンさんの姿と、君から送られてきたメール。


...そっか、用事が入っちゃったか。


あの時は大丈夫、なんて強がったけど、心の中は正直言うと寂しかったし当日に誕生日を祝って欲しかった。

でもね、仕方ないから。


少し沈んだ気持ちで部屋の電気を点けると明るくなった部屋に鳴り響いたのは、風船が割れるような音。同時に、色鮮やかな何かが空を舞った。



「...へ?」



目の前に映る光景が信じられなくて、そんな声が漏れる。


ソファーの後ろから、使い終わったクラッカーを手にしてひょっこりと顔を出した満面の笑みの君は、「ジニョナー!HAPPY BIRTHDAY!!」と大きく叫んだ。



「なんでいるの?

用事は…?」



驚いて言葉がうまく出ない俺に、君はおかしそうに笑った。



「そんなの嘘に決まってるじゃん!

もー、ジニョンったら単純!」



「…」



目に涙が溜まっているのが自分でもわかって、思わず俯く。


純粋に、嬉しかった。




「あ、泣いてる〜。

ほんと泣き虫なんだから〜」




「ううう…

ありがとう。

今日、1人で誕生日祝うかと思ってた…」



「そんな事させるわけないでしょ〜?

今日は大切な日だからね!

本当に、おめでとう」



「ありがと〜」



「やー、泣くか抱きつくかどっちかにしてよ」



「やだあ〜」



「ふふふ」




抱きついていたから顔は見えなかったけれど、君の声は幸せそうだった。



A、本当にありがとう。

痛い胸はそのまんま→←多すぎて



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gumi - nonさん» 初めまして!!わー!気づいていただけたのですね!すごく嬉しいです^^ 2の方にもコメントありがとうございます!!! (2018年4月2日 11時) (レス) id: b667432b9d (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 初めまして!こちら読ませて頂いていますが"一目惚れしました"と話が繋がっているんですね^ ^こちらも楽しみにしていますので更新頑張って下さいね! (2018年4月1日 22時) (レス) id: 05e664ed41 (このIDを非表示/違反報告)
gumi - おりおんさん» ありがとうございます!!頑張りますね^^ そうなんです!!スキー ジャンプの予選で流れていました!! (2018年2月9日 15時) (レス) id: 23de9b5470 (このIDを非表示/違反報告)
おりおん - 続きがはやく見たいです…!続編頑張って下さい!! え、wannaoneの曲流れたんですか!?!? (2018年2月8日 22時) (レス) id: aee52d8b42 (このIDを非表示/違反報告)
gumi - baekdoさん» うわー!毎日待ってくださっているなんて!作者は本当に幸せです…涙 はい!気に入っていただける作品が書けるように頑張ります! (2018年2月8日 22時) (レス) id: 2d5ba8a921 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:gumi | 作成日時:2018年1月18日 17時

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