満ちている月のように ページ11
彼には彼女がいない、世に言う非リアだから、俺は言う。
「うん。今日も可愛かったよ」
すると彼は眉間にしわをよせて、むっとした顔をする。
「なんだよ自慢かよおー、リア充め」
先ほどより強く、イチゴを通してまな板に包丁を打ち付けるジェファンに「うん」と告げると、案の定あーーー、と声を漏らした後、いいないいな俺も彼女欲しいよってすがって来た。ちょっと気持ち悪い。
「ちょうだい。ジニョンの彼女ちゃん頂戴」
「やだ。絶対ヤダ」
「ええええ。
まあ俺の本命はミニョニヒョンだからいいんだけどさ」
ねっ、と遠くにいるミニョンさんにウインクをする。すごい苦い顔をしながらも手を振ってくれるミニョンさん。優しいな。
「でもジニョンの彼女ちゃんに会ってみたいなー、興味ある」
「やだよ。ジェファン絶対好きになっちゃうもん」
「なんだよー、そんなに可愛いの？」
「うん」
あの子より？と先ほどミニョンさんに注文をしていたお客さんの二人組の女の子の左側に座る茶髪の子を指差す。
「うん」
「うわあ即答」
「だって本当だもん」
ニヤニヤしながら、ちんちゃ？って聞いてくる。なんなのこの人。
「はいはい、ちんちゃー。
いちご残ってるよ」
「ああこれヒョンにあーんしに行くやつ」
「....へえ」
「その間やめてよ冗談だよ」
でもそのあと、彼はミニョンさんのところに行って相変わらず苦笑いするミニョンさんにイチゴをあーんしてたけどね。
ジェファンがいなくなって一人になったキッチンで、闇に包まれ始めた空を窓越しに見て、俺は君を考える。
今日、迎えに行けないな。
君は安全に帰れるかな。
明日は迎えに行けるから、たくさんお話ししよう。
ああ、俺はいつから、こんなに君に夢中になったんだろうなあと思いながら。
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gumi - nonさん» 初めまして!!わー！気づいていただけたのですね！すごく嬉しいです^^ ２の方にもコメントありがとうございます!!! (2018年4月2日 11時) (
レス) id: b667432b9d (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 初めまして！こちら読ませて頂いていますが"一目惚れしました"と話が繋がっているんですね^ ^こちらも楽しみにしていますので更新頑張って下さいね！ (2018年4月1日 22時) (レス) id: 05e664ed41 (このIDを非表示/違反報告)
gumi - おりおんさん» ありがとうございます!!頑張りますね^^ そうなんです!!スキー ジャンプの予選で流れていました!! (2018年2月9日 15時) (レス) id: 23de9b5470 (このIDを非表示/違反報告)
おりおん - 続きがはやく見たいです…!続編頑張って下さい!! え、wannaoneの曲流れたんですか!?!? (2018年2月8日 22時) (レス) id: aee52d8b42 (このIDを非表示/違反報告)
gumi - baekdoさん» うわー！毎日待ってくださっているなんて！作者は本当に幸せです…涙 はい！気に入っていただける作品が書けるように頑張ります！ (2018年2月8日 22時) (レス) id: 2d5ba8a921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gumi | 作成日時：2018年1月18日 17時
