こんな聖夜もいいね、翔太 ページ11
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「ねえ翔太、もうちょい右側寄ってよ」
翔「嫌だ、寒いもん」
「ケチだな…」
有休をとった私たちは、どこか行くとか計画してたけど
結局寒くて、こうして家に閉じこもってる
ついさっきストーブ争奪戦が始まったところだ
…私、左側寒いんだけど
翔「…はあ、分かったよ」
「え、いいの？」
翔「顔に不満です、って書いてあるからな」
ちょこちょこ、と右側に移動してくれた
それに甘えて私も右側に移動する
移動しすぎたのか、肩がぴたっとくっついた
離れるのも寂しいし、気づかないふりをする
翔「今日、よかったの？」
「なにが？」
翔「クリスマスプレゼント、一緒に買おうって言ってたじゃん」
翔太、覚えてたんだ…
クリスマスは今までプレゼント交換だったけど、今年はお互い忙しかったから
一緒にお揃いのもの買いに行こうって
翔「…俺が、わがまま言ったから」
寒い寒いって言って、翔太が中々出たがらないから
今日は断念した
それを今頃反省してるのか、しょぼんとしている
…翔太こそ、顔に書いてあるって
「別にいいよ、私も今日寒かったし
一緒に買いに行きたい、って言った私もワガママだし
これでwinwinってことでいいじゃん！
またいつか買いに行こう？」
翔「…Aって、本当に優しいな」
「今さら気づいたのー？(笑)」
翔「なんか、ありがと」
「ふふっ、どういたしましてー」
くっついていた肩が、さらにぎゅっと近づいた
驚いて翔太の方に顔を向けると、知らんぷりしてる
…いや、ちょっと照れてるな
翔「寒いからだし」
「なんも言ってないけど」
翔「…別にくっつきたかったわけじゃないから」
「分かった、じゃあ私もっと左側寄るね」
翔「あーちょっ！！」
なんかツンツンしてるから、ちょっと意地悪をすると
分かりやすく反応をして、私のことを抱きしめる
ただでさえ温かい体が、翔太の体温でさらに温かくなる
翔「…寒いから、くっつかせて」
そう言うと、翔太が照れたのかぎゅっと抱きしめる力が強くなったので
私も同じように強くする
…私の夫ってなんでこんな可愛いんだろう
翔「あっ、言い忘れてた」
「ん？」
ぐっと耳元に近づいて、こう言った
翔「メリークリスマス、A」
…かっこよすぎだよ、翔太
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終わり←・
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neru - 菜緒さん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2020年8月5日 19時) (
レス) id: 78590ad528 (このIDを非表示/違反報告)
菜緒(プロフ) - 結婚おめでとうございます！笑 これからも癒しのあるお話を楽しみにしてます！ (2020年8月2日 19時) (レス) id: 7da7ef1fbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：neru | 作者ホームページ：http://keyaki
作成日時：2020年7月19日 16時
