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『……そっか、もう12月か。』
もうすぐ12月だと言った目黒の言葉に、ポケットに入れていた手を、きゅっと握り締めた。
ふっかに出会ってからもう6度目の冬が来る。
いつもになくそんなことが気になるのは、毎年この季節になると苦しい思いが増すから。
クリスマスやら何やら、この時期はなにかと甘いイベントが多いから。
だけど今年はこのままいけば、ふっかにはその日を過ごす特定の相手はいないはず。
…これはきっとラストチャンス。
「Aさん？」
頭の中にワープした私の思考の間に、目黒の声が割り込む。
『ん？』
「いや、なんか考え事してたから、何かなと思って。」
そんな目黒に、
なんでもないよ、そう返そうとしたその時、
「いや、まじでごめんってー、」
「じゃあなんで今日誘ってくれたんですか、」
「いや、それはほら、この前ドタキャンしちゃったから、」
「私、今日すごい期待して来たのに、」
駅前で揉めてる男女。
女の子の方は半泣きで、相手の男はそれを見ながらヘラヘラしてる。
駅前で繰り広げられるその光景に、私たちだけじゃなくて他の人たちも2人を見てる。
少し近づいてわかったその人影に、私は頭を抱えた。
…なにやってんの、ふっか。
片手をズボンのポケットに入れて、もう一方の手で困ったように頭を掻いてるふっか。
「あれ、修羅場なんですかね、…ってAさん？」
『……。』
目黒が固まった私の顔の前で手を振って、不思議そうに私を見つめる。
「ほんとごめん、だけどそういうつもりじゃなかったから、」
「もういいです！」
ふっかの肩を押して、泣きながら走り去った女の子。
彼はその後ろ姿を目で追って、ぐしゃぐしゃと髪をかき乱した後その視線を上に上げて、
私を見つけて、ハッとした顔をした。
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ひすい - 面白すぎて一気に見てます、、！ふっかさんと両片思いに歓喜しながら、めめやひーくん切なすぎて今泣きながらコメント書いてます。笑色んな感情がぶわ〜って感じです！最高です！ (2020年12月12日 23時) (
レス) id: 85cba31a0e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 名無し85099号さん» コメントありがとうございます！！そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです！！最後までよろしくお願いします…！！ (2020年6月3日 13時) (レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
名無し85099号(プロフ) - ほんとに焦らされまくりました！本気でどの作品よりも主様のお話が一番好きです！大ファンです！最終章楽しみにしてます！ (2020年6月2日 21時) (レス) id: ead5991952 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 凛華さん» こんにちは、コメントありがとうございます…！照もかわいそうな感じになっちゃいましたもんね…、どのような形でふっか以外の落ちも書くか、今いろいろ迷い中です…、とりあえずは完結まで明言はできませんが、今後もよろしくお願いします…！ (2020年5月28日 18時) (レス) id: e5c6dc30ce (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - こゆきさん！こんにちは(^^)深澤くん、目黒くん落ちも需要あるって言ったのに、照くん落ちもすっごく見たいです……… (2020年5月28日 17時) (レス) id: 8c58893707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年5月13日 15時
