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「ちょっと、王子！佐久間と付き合ってるってほんと！？」
「嘘だよね？私の王子が誰かのものになるなんて、」
そんなこと言いながらキャーキャー騒いでるクラスメイトの女の子たちに、
情報回るの早いなー、なんて思いながら愛想笑いを浮かべる。
昼休みの騒がしい教室の中。
ふっかは今日も彼女とご飯を食べてて。
…人前でイチャイチャするなよ、
幸せオーラ全開の2人を見ないように、視線を戻した。
もう大丈夫。私には佐久間がいる。
…このまま行けば、ふっかのことは忘れられる。
少しだけ痛む胸も、佐久間が癒してくれるから。
だから大丈夫。
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佐「A、今週末の祭り一緒に行かない？」
『うん、行こ。』
ふっかのいない帰り道。
私を見て少しだけ顔を赤らめた佐久間にそう返せば、彼は嬉しそうに笑う。
こういう会話、なんかカップルっぽいなー
なんて思いながら、
…ふっかは彼女と行くのかな、
そんな考えが頭に浮かんで、頭を振って急いでかき消す。
佐「A、手。」
差し出された佐久間の左手に、私の右手を重ねる。
佐久間が私の手を握りたがるのは、きっと私が不安にさせてるから。
大丈夫だよって手を握り返せば、安心したような顔をした。
『ねぇ大介、甘いもの食べに行こ。』
佐「え？今から？」
『うん。』
出来るだけ、長く佐久間と一緒にいたかった。
そしたら早く佐久間を好きになれる。そう思ってた。
佐「…まあいいけど、」
『じゃあ駅前の新しいタピオカ屋ね。』
佐「え、あそこめっちゃ並んで『はい決定ー、』…おい、聞けよ。」
佐久間の手を握ったまま、彼を引っ張ってタピオカ屋に足を向ける。
佐久間はめんどくさそうなフリしながら、でもその口元を緩めて、
佐「…っはぁ、もう、」
甘いものにはしゃぐ私の後をついてきた。
この頃の私は早く彼を好きになりたくて、
ふっかのことを忘れたくて、
なんかちょっと焦ってた。
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こゆき(プロフ) - 希依良さん» こんにちは！！ハマっていただけて嬉しいです泣 楽しんでいただけるよう、更新頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2020年5月13日 21時) (
レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
希依良(プロフ) - こんにちは！おはなしの展開とかもう全部どハマりしまして、毎回更新されるのを楽しみにしてます(//∇//)無理なさらず、頑張ってください(^^)応援してます！ (2020年5月13日 17時) (レス) id: 82893a530e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - まみさん» ありがとうございます！佐久間くんは皆さんが思ってる感じの雰囲気と違う感じになっちゃってるので違和感ないかな、と思ってるんですがそのように言っていただけて嬉しいです！！今後もよろしくお願いします！ (2020年5月12日 10時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - こゆきさんの物語の中で6月ならそうだし、11月ならそうだし、引き込ませる力があるなって思います！！佐久間くんの儚さ憂い感も絶妙です！胸が苦しくときめきます！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 0d3778baf6 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - めいさん» コメントありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです泣 焦らしまくってるので皆さん飽きてないかな、なんて不安に思ってたので嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年5月11日 20時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年4月25日 0時
