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目「っ、Aさん、」
ドアを開けるなり、私を見つけた目黒がすがるように私の腕を掴む。
『どうしたの、大丈夫？』
顔色は悪いし、少し汗ばんでるし。
相当体調が悪いのか、目黒の弱った目が私を捉えて力なく笑った。
目「…まじで来てくれたんっすね。……あ、阿部くんも、」
阿部くんを視界にいれた目黒がペコっと軽く頭を下げる。
阿「大丈夫？とりあえず目黒は寝てたほうがいいんじゃ、」
『中入っていい？』
そう言えば、目黒は頷いてドアを開けた。
『お邪魔しまーす、』
阿「お邪魔します、」
フラフラとした足取りの目黒を支えながら部屋に入る。
阿「冷蔵庫、勝手に開けるね？」
目「…すいません、」
さっきコンビニで買った袋を持ってくれた阿部くんが買ったものを冷蔵庫に入れてくれて、その間に私は目黒をベットに寝かしつける。
『…あっつ、』
苦しそうな目黒の額に手を当てれば、目黒の熱が私の手に伝わった。
これだけ熱があれば苦しいだろう。
目黒のおでこに買ってきた冷却シートを貼り付ける。
突然訪れた冷たさに、彼はギュッと目を瞑って、
『ごめん、冷たかった？』
目「いや、気持ち良いです。」
開いた目黒の瞳が、私を捉えてゆるりと緩められる。
目「Aさん、」
ベットに寝転んだ目黒が、私の顔を見てそう呟いて。
『なに？』
目「…まだ怒ってますか？この前のこと。」
熱で少し潤んだ目黒の目が、私を見上げる。
その目が子犬みたいに弱々しくて、弱ってるとちょっとだけ可愛いなーなんて、そんなことを思った。
『…怒ってたけど、今は許してあげる。』
目「よかった。…俺、あの日からAさんに避けられてて、すげぇメンタルやられて。」
『そんなんでメンタルやられんの？』
目「当たり前じゃないっすか、…好きな人に避けられたら辛いっすよ。」
へへっと力なく笑った目黒は、虚な目のまま私の服の袖に手を伸ばして、
「このまま一生喋れないかと思った。」と弱々しく呟いた。
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こゆき(プロフ) - 希依良さん» こんにちは！！ハマっていただけて嬉しいです泣 楽しんでいただけるよう、更新頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2020年5月13日 21時) (
レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
希依良(プロフ) - こんにちは！おはなしの展開とかもう全部どハマりしまして、毎回更新されるのを楽しみにしてます(//∇//)無理なさらず、頑張ってください(^^)応援してます！ (2020年5月13日 17時) (レス) id: 82893a530e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - まみさん» ありがとうございます！佐久間くんは皆さんが思ってる感じの雰囲気と違う感じになっちゃってるので違和感ないかな、と思ってるんですがそのように言っていただけて嬉しいです！！今後もよろしくお願いします！ (2020年5月12日 10時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - こゆきさんの物語の中で6月ならそうだし、11月ならそうだし、引き込ませる力があるなって思います！！佐久間くんの儚さ憂い感も絶妙です！胸が苦しくときめきます！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 0d3778baf6 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - めいさん» コメントありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです泣 焦らしまくってるので皆さん飽きてないかな、なんて不安に思ってたので嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年5月11日 20時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年4月25日 0時
