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>Iwamoto side.
「あー、パフェもいいけどこっちのケーキも美味しそうだし、」
メニュー表を見ながら、何を頼むか考えてるAを眺める。
「照は？何にするの？」
バッと顔を上げて、俺に向いた視線。
相変わらず綺麗な瞳が、キラキラと輝いている。
『俺はこのソフトクリームショコラってやつ。』
「なにそれ、めっちゃ美味しそうじゃん。うわー、また悩みが増えた。どれにしよう、」
『半分ずつ食べる？』
「いいの？」
『うん、俺も他の食べたい。』
そう言えば、「じゃあ、私はケーキにしよ。」とほおを緩ませた。
今日は会う約束なんかしてなかったけど、無性にAに会いたくなって、気づいたら彼女の大学の前に来ていた。
…理由はなんとなく自分でわかってる。
Aの家にふっかが泊まったって聞いたらあの日から、俺の中に渦巻いていた黒い気持ち。
土曜からずっと、Aに会ってそれを晴らしたかった。
Aの恋を応援するって決めたのに、なかなか諦めきれていない自分に嫌気が差す。
彼女の幸せを願いながら、本当のところはやっぱり俺のものにしたいっていう気持ちがどこかに隠れてる。
Aは、初めて会うタイプの女の人だった。
サバサバとした性格で、気配りもできて、それからたまに見せる笑顔がすごく綺麗だった。
気づいた頃には好きになってて、
だけどそれと同時に彼女のふっかに向ける、他の人に向けるものとは違うその視線に気付いてしまった。
「めっちゃ美味しい」
運ばれてきたケーキを口にして、Aがゆるりと目を細める。
好きだけど、この気持ちは抑えなきゃいけない。
Aが一番幸せになれるのは、それはきっと俺の隣じゃない。
俺が好きなのは、ふっかの隣にいるときの幸せそうな彼女だから。
『これも美味しいよ。食べる？』
「いいの？じゃあいただきます、」
俺のソフトクリームをスプーンで一口取って、「うわ、これも美味しい。」と目を丸くして俺を見る。
彼女の右耳に光るピアスは、俺の少しの欲の現れ。
Aとふっかの気持ちが重なるその日まで、もう少しだけ俺も彼女との二人の時間を楽しみたい。
「この店ハマりそう、」
『じゃあまた一緒に来る？』
俺にとってAとの"また"がどれだけ嬉しいことか、彼女はわかっていないだろう。
俺の隣で、綺麗な長い黒髪を揺らして歩く彼女は、「うん、また来よ。」となんの疑いもない純粋な笑みを浮かべた。
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こゆき(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます！需要ありますか！私も目黒落ち書きたいなーと思ってるので本編終わったら書いてみますね、ありがとうございます！ (2020年4月25日 22時) (
レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 余力があれば！目黒落ちもお願いします★需要あります…！コメント失礼しました。いつも楽しく読ませて頂いてます(^^)これからも楽しませてください (2020年4月25日 1時) (レス) id: 8c58893707 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - うたさん» コメントありがとうございます！ふっか動きましたねー、これからをお楽しみにしていただけたら嬉しいです！ありがとうございます、私のペースで頑張ります！ (2020年4月22日 23時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - コメント失礼します。ふっかさんどうするんだろうって思ってたんですが、動き始めておおお！となっております！！これからもこゆき様のペースで更新がんばってください(^^) (2020年4月21日 18時) (レス) id: ac1778f4fd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - milkmilkmilk723さん» ふっか、ここからどんどん動きますよー！笑 今後もよろしくお願いします！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年4月8日 14時
