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>Meguro side.
「…ごめん、」
Aさんがそう呟いて俺を見る。
その瞳の奥は悲しそうに揺れていた。
…そんな顔させたいわけじゃないのに。
『謝んないでくださいよ。てかさっきと立場が逆転してる笑 』
「…あ、たしかに。」
さっきまではAさんが俺に謝れって言ってたのに。今はAさんが俺に謝ってる。
Aさんは、フッと微笑をもらした。
ベンチの背もたれから手を離して彼女の隣に座れば、
Aさんは足をブラブラと揺らして、俺らの前を通り過ぎていく学生をぼーっと見てる。
「ねぇ目黒、」
Aさんが俺を呼んで。
顔を向ければ、目の前に出された彼女の掌の上に二つ飴があって。
「いる？さっき友達にもらったんだけど。」
『いいんですか？』
聞けば「ん。」と声を出してこくりと頷く。
包み紙に包まれたそれを一つ受け取って、口の中に放る。甘ったるい砂糖の味が口の中に広がった。
「…うま。」
俺と同じように飴を口に放り込んだ彼女は、そう言って目元を緩める。
無防備な笑顔。
俺の視線を感じたのかそれはすぐに元に戻ったけど。
…へぇ、そういう顔もするんだ。
ほんとに、この人のギャップの威力は計り知れない。
『甘いの好きなんですか？』
「うん。目黒は？」
糖分摂取して気持ちが落ち着いてるのか、いつもより少し柔らかい声。
Aさんの目が俺を見てる。
『好きっすよ。俺も。』
そう言えば、「じゃあ甘党仲間だ。」と優しく笑う。
「身長の高い男は甘いもの好きなのかな？」
『え？』
「いや、私のもう一人の甘党仲間も背が高いから、そうなのかなーって。」
「その子さ、ガタイ良くて割と強面なんだけど甘い物大好きなんだよね。ギャップがすごいの。」と。
Aさんはそいつのことを思い出したのか、いつもより緩んでいたその表情をさらに緩めた。
……また男かよ。
Aさんの周りには一体何人の男がいるんだろう。
俺は一体、何人倒せばあなたと結ばれるんですかね。
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こゆき(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます！需要ありますか！私も目黒落ち書きたいなーと思ってるので本編終わったら書いてみますね、ありがとうございます！ (2020年4月25日 22時) (
レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 余力があれば！目黒落ちもお願いします★需要あります…！コメント失礼しました。いつも楽しく読ませて頂いてます(^^)これからも楽しませてください (2020年4月25日 1時) (レス) id: 8c58893707 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - うたさん» コメントありがとうございます！ふっか動きましたねー、これからをお楽しみにしていただけたら嬉しいです！ありがとうございます、私のペースで頑張ります！ (2020年4月22日 23時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - コメント失礼します。ふっかさんどうするんだろうって思ってたんですが、動き始めておおお！となっております！！これからもこゆき様のペースで更新がんばってください(^^) (2020年4月21日 18時) (レス) id: ac1778f4fd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - milkmilkmilk723さん» ふっか、ここからどんどん動きますよー！笑 今後もよろしくお願いします！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年4月8日 14時
