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『ねぇ目黒、なにしてんの？』
「ちょっと二人になりたいんで。」
私の手首を掴んだまま、カフェテリアを出てズンズン進んでいく目黒。
周りの学生の、あいつらなにしてんの？みたいな視線を受けながら
辿り着いたのは、カフェテリアから少し離れたところ。
私をベンチに座らせて私の前に立つと、彼は私を挟むようにベンチの背に両手をついた。
「今日、タートルネック着てるんですね。」
『…誰かさんのせいでね。』
「まだ消えてないんですか？」
『……消えてないから着てんでしょ。』
目黒が私の首元の布を少しだけずらして、「あ、ほんとだ。」と口角を上げる。
……なに笑ってんのかね、この子は。
ムカッとして、緩んだ目黒の頬を引っ張る。
それなのに目黒はヘラヘラ笑ったまま。
『目黒は私をイライラさせるのが得意みたいだね。』
「え、苛々してんっすか？」
してますよ、とても。
一方的にこんな痕をつけといて、3日ぶりに会ったと思ったら、
すみませんの一言もなくヘラヘラしやがって。
『あんたのせいで"男できたの？"とか聞かれたんだけど。』
「誰に？」
『……聞かなくてもわかるでしょ。』
そう言えば、目黒は私に頬を引っ張られたままふっと笑って、
「見られたんですか、…へぇ。」
私の首元を見て妖艶に目を細めた。
「なんか他に言ってました？相手の人。」
『……彼氏つくんないの？って聞かれた。』
…作るわけないじゃんね。
ふっかじゃなきゃ意味ないのに。
ぐるぐると、渦巻いてきた黒い気持ち。
「なんつー顔してんっすか。」
ツンっと。目黒におでこを指で突かれる。
「もう俺にしとけばいいのに。」
その言葉に彼の頬を引っ張ってた手が緩んだ。
"ふっかじゃなくて俺にすればいいのに。"
…あぁ、まただ。
目黒はあいつじゃないのに。
『目黒、』
「わかってますよ。今はそういう気持ちは持てないんでしょ？今は、ね。」
その言葉に気まずくなったのが私の表情でわかったのか、目黒が私を見て笑い声をあげる。
「そんなしけた顔しないでくださいよー。」
『してないよ、別に。』
「してますよ。…最近Aさん、俺の前だとそんな顔しかしてない。」
そう言うと彼は少し屈んで私に目線を合わせて、「まあ俺がさせてんだけど。」とちょっと悲しそうな顔で笑った。
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こゆき(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます！需要ありますか！私も目黒落ち書きたいなーと思ってるので本編終わったら書いてみますね、ありがとうございます！ (2020年4月25日 22時) (
レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 余力があれば！目黒落ちもお願いします★需要あります…！コメント失礼しました。いつも楽しく読ませて頂いてます(^^)これからも楽しませてください (2020年4月25日 1時) (レス) id: 8c58893707 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - うたさん» コメントありがとうございます！ふっか動きましたねー、これからをお楽しみにしていただけたら嬉しいです！ありがとうございます、私のペースで頑張ります！ (2020年4月22日 23時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - コメント失礼します。ふっかさんどうするんだろうって思ってたんですが、動き始めておおお！となっております！！これからもこゆき様のペースで更新がんばってください(^^) (2020年4月21日 18時) (レス) id: ac1778f4fd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - milkmilkmilk723さん» ふっか、ここからどんどん動きますよー！笑 今後もよろしくお願いします！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年4月8日 14時
