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>Meguro side.
『あ、Aさん。』
なにやら慌てて席を立って出て行った彼女が向こうの方から戻ってくる。
…あれ、
ほんのり薄ピンクに染まったAさんの頬。
彼女は俺らのテーブルを見つけると、片手にスマホを握ってちょっと小走りする。
「ごめん、友達に呼ばれたから先帰ってもいい？」
舘「全然大丈夫だけど、なんかあったの？」
少し急いでる様子のAさんに舘さんが聞くと、彼女は少しだけ考えるそぶりをして、
『ちょっとね、…いろいろあって。』
そう言ってちょっと後ろ頭を掻くと、あははと笑った。
なんだろう、なんか嫌な感じがする。
Aさんのほんのり染まった頬と、ゆらゆら揺れてる瞳。
……なんかAさん、少しだけ嬉しそう。
いつものクールな感じじゃない。
あれは明らかに、"女の子"の目をしてる。
「ラウール、いっぱい食べてね。」
そう言うと彼女はカバンから財布を取り出して、テーブルの上に1万円札を置く。
ラ「えっと、」
渡「いや、こんなにいらねーだろ、」
それをAさんに返そうとする翔太くんの手を、「いいから、余ったら今度その分奢って。」とAさんが止めた。
舘「それでいいの？」
「うん、」
舘さんに頷いて、気にしないでと微笑む。
「じゃあ、また。」
ゆるりと口角を上げてそう言うと、彼女は店を出ていこうと俺らに背を向ける。
『…待って、』
…なんか、行かせたくない。
とっさに掴んだAさんの腕。
彼女は俺に困ったような顔を向ける。
『行っちゃうの？』
「うん。ごめん目黒。急いでるから、またね。」
Aさんの腕が、するりと俺の手を通り抜ける。
今度こそ、去って行ってしまったAさんの背中。
彼女の残り香が、無情にも俺の鼻腔をくすぐった。
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こゆき(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます！需要ありますか！私も目黒落ち書きたいなーと思ってるので本編終わったら書いてみますね、ありがとうございます！ (2020年4月25日 22時) (
レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 余力があれば！目黒落ちもお願いします★需要あります…！コメント失礼しました。いつも楽しく読ませて頂いてます(^^)これからも楽しませてください (2020年4月25日 1時) (レス) id: 8c58893707 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - うたさん» コメントありがとうございます！ふっか動きましたねー、これからをお楽しみにしていただけたら嬉しいです！ありがとうございます、私のペースで頑張ります！ (2020年4月22日 23時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - コメント失礼します。ふっかさんどうするんだろうって思ってたんですが、動き始めておおお！となっております！！これからもこゆき様のペースで更新がんばってください(^^) (2020年4月21日 18時) (レス) id: ac1778f4fd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - milkmilkmilk723さん» ふっか、ここからどんどん動きますよー！笑 今後もよろしくお願いします！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年4月8日 14時
