欲しいのは

異常性愛╴BC 【🐺さんリク】 ページ14

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『どこ、ここ』







目が覚めてまず目に入ったのは真っ白な天井
その次に私の横で眠る知らない男


見渡す限り窓がないから恐らくここは地下なのだろう




…なんで私はここに？
昨日は大学の飲み会があって、それから、
────私はどうやって家に帰った？
店を出てからの記憶がない
もしかして、誘拐された…？






『逃げな、きゃ』








そう思ってベッドを下りようとした時体が急に後ろに傾いた
否、横にいた男に腕を引かれたのだ






「どこ行くの？」







まだ寝てようよ、と眠そうに言う見知らぬ男
腕を引かれてそのまま強い力で抱き締められているから、身動きが取れない






『あなた、誰？なんで私はここにいるの？』

「ああ！僕はバンチャン。オッパって呼んで欲しいな」






私の頭を緩く撫でながらそう言う、バンチャンという男






「昨日ね、A、飲み会の終わりに1人で帰ってたでしょ？その時に酔った男たちに絡まれてたの、覚えてない？」

『なんとなく、覚えてます』







そうだ。あの帰り、女1人で歩いてたからか酔った男たちに襲われそうになっていた




「こんなやつらがいるところにこれ以上Aをいさせられないと思って、ちょっと早いけど連れて帰ってきたんだ」

『それってつまり、誘拐…？』

「ああ、そうなるね」









逃げなきゃ
さっきよりも本格的にそう思う

バンチャンの胸を思いっきり押して離れる
気を抜いていたのか簡単に腕の中から逃げ出すことが出来た




あとは、あのドアを出て、とりあえず上に上がれば





『痛っ！』






突然足が何かに引かれて転んでしまった





『なに？……うそ』








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