49.思うようにはいかない ページ4
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「…渡辺先輩、」
渡「？」
「隣、行っていいですか」
渡「いいけど」
勇気をだしてそう言ったら
ん、って隣をあけてくれた。
こんなにすんなり受け入れてもらえるわけないと思っていたからビックリして、鼓動が早くなる。
…意を決して
隣に行こうと立ち上がると
「わっっ！」
渡「あっぶね、」
風に煽られたゴンドラが
少し強く揺れて、
体重移動の最中だった私はバランスを崩して
渡辺先輩の胸にダイブしてしまった。
それにしっかり受け止められていて
傍から見たら抱き締めあってるみたい。
渡「…」
「……」
離れなきゃいけないのに
離れられなかった、
大好きな人が目の前にいるのに
叶わない恋をしてることが苦しくて、
鼻の奥がツンとした。
「…渡辺先輩」
渡「危ねーからほら立てって」
「………だいすきです、」
渡「っっ、？」
私の人生最初の告白は
思うようなタイミングではいかなかった。
「でも今の渡辺先輩は…だいすきだけど、
だいきらいです」
渡「……え、？」
「女の子を傷つけるのはもうやめてあげてください…彼女がいるなら、大切にしてあげてください」
渡「何言って、」
「首のところのキスマーク、
渡辺先輩は自分のものだってしるし、
付けたくなるの凄くわかる。
渡辺先輩はどこで誰といるか全くわからない、
もし自分じゃない女の子と会ってたらって思うと、
女の子は不安になるんです」
渡「…」
「きっと私だけじゃない。
渡辺先輩が優しくしてあげている女の子、
みんな同じことを思ってるはずです」
「だから、大切にしてあげてください。
心を許せる素敵な人を」
渡「や、違…」
「今まで付きまとってごめんなさい、
きっぱり、とまでは出来ないかもしれないけど
ちゃんと諦めます」
渡「なあ待てよ、大体」
『お疲れ様でした〜』
ゴンドラのドアが開いて、
渡辺先輩の顔も見ずに一目散に駆け出した。
入口付近で待っていた
碧ちゃんと深澤先輩の目も見れなくて、
必死に笑顔を作ろうとしたけどやっぱり無理で
碧「A！どこ行くの！！」
深「おいおい翔太なにしたんだよ…」
そのまま何も言わずに
帰ってしまった。
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華(プロフ) - 蝶子さん» コメントありがとうございます(；；) 私の拙い文章を楽しみにして頂けていたなんて本当に本当に…嬉しいです…ありがとうございます…(；；) 嬉しいお言葉だらけでこれからも頑張れそうです！本当にありがとうございます！！ (2020年3月18日 0時) (
レス) id: d3c3bfbe55 (このIDを非表示/違反報告)
蝶子(プロフ) - えぇぇぇぇ( ノД`)…終わってしまって悲しい……この渡辺先輩がとっても好きだったので私の楽しみが……何度も読み返すと思います！素敵な作品をありがとうございました！ (2020年3月12日 21時) (レス) id: a7e7edc206 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - れいなさん» 返信が遅くなってしまって申し訳ありません(；；) キュンキュンして頂けてとっても嬉しいです…！コメントありがとうございます！！ (2020年3月12日 16時) (レス) id: d3c3bfbe55 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ほのか????さん» お返事が遅くなって申し訳ございません(；；) 番外編という形でですがアップさせていただきました！これからもどうか、よろしくお願いします、、！コメントありがとうございます！ (2020年3月12日 16時) (レス) id: d3c3bfbe55 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - あちさん» 返信が遅くなってしまって申し訳ございません(；；) もったいないお言葉ありがとうございます…めちゃめちゃ嬉しいです…(；；) これからも是非よろしくお願いします！！ (2020年3月12日 16時) (レス) id: d3c3bfbe55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華
| 作成日時：2020年1月12日 22時
