大好きです渡辺先輩！2 【S.W】

＊幼馴染康ちゃん ページ24

.









康「あ、A…と翔太くん」


「康ちゃん！ただいま」


康「翔太くんホンマに優しいなあ…
駅からココ、めちゃめちゃ遠ないすか？」


渡「まあな。でも部活辞めたし
ちょうどいい運動的な」


康「…カッコええ」


「…ほんとに」




渡「なにお前ら(笑)」









たまたまコンビニ帰りの康ちゃんに
マンションの前で会って

二人で翔太くんをベタ褒めすると
少し照れちゃった。可愛い。









康「A、俺ジャンプ買うてきたで」


「え読みたい！着替えてから行く！」


康「じゃあ先帰ってるからな」


「うん」


渡「……」


康「翔太くんバイバイ！」


渡「…あぁ、じゃーな」









毎週、康ちゃんが買ってくる少年漫画を
康ちゃんの部屋で読むのは楽しみで。


小学校くらいからずっと
漫画の貸し借りはよくしていた。









「今日もありがとうございました、」


渡「うん。また明日な」


「はいっ」


渡「…」


「…？」









いつもならここでバイバイして
背中が見えなくなるまで見送るのに

中々その場から動かない翔太くん。









何かあったのかと思って
顔を覗きこもうすると









渡「…ごめん、あがってもいい？」


「え？」


渡「部屋、」


「部屋？」


渡「…Aの部屋」









急に心拍数が高くなる。



翔太くんが私の部屋に…？
ありえない…









片付けたっけ…



脱ぎっぱなしにしてないっけ…









「いい、です」


渡「…ありがと」









嬉し過ぎて勢いだけで
OKしてしまった。









.

＊お家デート→←＊帰り道

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す