５ ページ5
「……でも、松村くん。初めて会った時とはなんか印象違うね。あのときは、黒髪にメガネだったっけ」
北斗「はい。めちゃくちゃ陰キャです。」
松村くんは恥ずかしそうに言った。
「あの時の黒髪も素敵だったけど、今のその茶髪も似合ってるね。カッコいい。」
北斗「ほんとですか！？ありがとうござます！！」
松村くんは嬉しそうに笑う。
その様子が、しっぽを振っている犬感がすごい。
「……あの、松村くん。１ついい？私たち学年被ったことなかったよね。なんで私の名前を知ってたの？」
私はふいに疑問に思ったことを聞いてみた。
すると、松村くんはマジメな顔になって言った。
北斗「……キモイとか、思いません？」
「思わないよ。」
北斗「引かない？」
「引かない。」
北斗「……僕、その日の午前中に学校にいたんです。たまたま体育館近くを通りかかったら先輩がプレーしてるとこ見て。……めちゃくちゃカッコよくて、それで笑顔が可愛くて……俺、気づいたら先輩のこと目で追ってたんですよ。」
「……え？」
北斗「それで、学校の帰りににあの公園に寄って、キーホルダー失くして。……そこに、先輩が来てくれて、わざわざ２時間も一緒に探してくれて。」
北斗「僕めちゃくちゃ嬉しくて、それで、名前を聞けなかったこと後悔してて……同じ部活の子に、名前を聞いたんです。」
「……そうだったんだ。」
北斗「……A先輩。今しか言えないと思うので、今言います。……僕、先輩のことずっと好きでした！！その思いは、今でも変わりません。僕と、お付き合いしてもらえませんか！？」
…………え？
……いやいや！！
え、嘘でしょ。
私今、告白された？？？？
「……まじで？」
北斗「マジです。」
「……まじか。」
驚きすぎて、何も言葉が出てこない。
北斗「僕、出会ってから先輩のことだけをずっと考えてました。だから、先輩にふさわしいように、垢抜けとかもめっちゃ頑張って……」
「……あ、だから茶髪に……」
北斗「はい。」
松村くんは真剣な瞳で言う。
……うーん……
「……私さ、まだ松村くんのこと何も知らないから……まずはお友達から……とか、どうですか？」
北斗「いいんですか？」
「……うん。お友達から、よろしくね？松村くん。」
北斗「はい！！」
松村くんは犬のような癒される笑顔で頷いた。
……松村くんってもしやわんこ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1132人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すのうHIINA - 夜桜さん» 初めまして！！ありがとうございます！！夜桜様をきゅんきゅんさせられるように更新頑張ります！！ (2023年4月29日 23時) (
レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - はじめまして ！ 作品ご愛読させていただいております ！ 塩な北斗くんが犬系になるの本当に素敵です！ストーリーもめっちゃ好きです！！更新頑張ってください！ (2023年4月1日 18時) (レス) @page10 id: d6e64cd393 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すのうHIINA | 作成日時：2023年3月28日 18時
