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「……一回だけ、あるかも。」
優吾「マジ！？」
大我「え、聞きたい！！」
大我と高地は興味がわいたようなワクワク顔で聞いてくる。
「えっと……あれは、確か……」
意外にも２人が興味を持ったことに驚きつつ、私は昔のことを思いだしていた。
〜回想〜
あれは、大学生の頃。
私が通っていた高校の後輩から、部活に練習相手として来てほしいと頼まれて高校へ向かっていた。
後輩「A先輩！！お疲れ様です！！」
「皆お疲れ様〜よろしくね〜」
高校時代は私はバレーをしていて、久し振りに体を動かせて楽しかった。
その部活が終わって、帰りの時のこと。
同じく来ていた同級生の子と別れて、帰り道を歩いていると一人の男の子を見かけた。
背は私よりも高かったけど、雰囲気からして恐らく年下。
その子は公園のベンチで何かをきょろきょろと探していた。
私は不思議に思って、その子に声をかけた。
「……あの、何か探し物？」
『え、？あ、はい……』
その子は黒縁メガネをかけていて、俯きがちに頷いた。
「何探してるの？」
『えっと……キーホルダーを……』
「キーホルダーね……おっけ。」
私もその子と一緒にキーホルダーを探し始めると、その子は慌てる。
『あ、全然！！気にしなくていいですよ！！』
「いいからいいから。とりあえず、どんなキーホルダー？特徴教えて。」
『で、でも……申し訳ないです。』
「気にしないで。こういうのは、１人で探すより２人で探した方が効率いいでしょ？」
『……ありがとうござます。』
「いーのいーの。はい、特徴教えて。」
『えっと……犬のイラストが描いてあります。』
「了解。」
そこから私たちは必死にキーホルダーを探した。
そして、探し続けること約２時間。
キーホルダーは水道近くに落ちているのを見つけた。
「ほんとよかった〜！！見つかって！！」
『すみません、本当に。貴重なお時間を……』
「全然いいから。てか、聞くなら『ごめん』よりも『ありがとう』がいいかな。」
『……はい。ありがとうございました。』
「うん。それでよし。」
私はその子を見て微笑んで見せた。
すると、つられてその子もふっと笑顔になった。
その時のあの子の笑顔。
なんだかとっても素敵で、私の脳裏に焼き付いて、今でも忘れることはない。
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すのうHIINA - 夜桜さん» 初めまして！！ありがとうございます！！夜桜様をきゅんきゅんさせられるように更新頑張ります！！ (2023年4月29日 23時) (
レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - はじめまして ！ 作品ご愛読させていただいております ！ 塩な北斗くんが犬系になるの本当に素敵です！ストーリーもめっちゃ好きです！！更新頑張ってください！ (2023年4月1日 18時) (レス) @page10 id: d6e64cd393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すのうHIINA | 作成日時：2023年3月28日 18時
