序章-参- ページ5
私は声の方を見た。
そこには目隠しをした身長190cmはありそうな白髪(銀髪にも見える)をした全身黒ずくめの男の人が立っていた。
ソレも私に何かを伸ばすのをやめ、その男を少し見て止まったあと、私に伸ばしていた何かを男に向かって伸ばした。いや、スピード的に突き刺したの方がいいのかもしれない。
A「危ない!!!!」
(男)「大丈夫、僕最強だから」
そう言って、男がニッと笑った瞬間、ソレが男に伸ばしていた何かは全て切り刻まれていた。
何が起こったのか分からなかった。
多分ソレも分からなかったのだろう。
何かの切断面からは緑色の血のようなものが出ていた。
キェェェェェェェェェェという叫び声をあげた何かがその全身から先ほどの何かを数本生やし、男に向かっ
(?)「だから、それ意味ないんだって。ちゃんと学びな??」
全部の何かが切断された。
ボトボトと切断された何かが地面に落ち、緑色の血を大量に吹き出しながら叫んでいるソレは私の方を見た。
────まずい、逃げないと。
しかし足が、手が、身体が動かない。
そしてソレは私に向かって何か
(?)「おっと、この子は僕のだから。呪霊がおいそれと手を出しちゃいけないんだよ」
ソレはいなくなっていた。
正確に言えば粉々に粉砕されて塵になっていた。
多分ほんの十数秒のことだった。
何が起こったのか何一つ分からず、ぼーっとしている私はその男が近づいてきたのが分からなかった。
(?)「おーい、大丈夫??」
A「うっ、わぁぁあ!!!…っっいったぁ…」
突然耳元で、しかも物凄いイケボで言われた私はびっくりしてしまい、勢い余って後ろの壁に頭をぶつけた。
(?)「あっははは!!やっぱ君、おもしろいね!!!…ねぇ?万宮 Aさん???」
A「え、どうして名前知っ」
(?)「しっかしねぇ、普段の君ならこんな低級呪霊すぐ祓えたでしょ??」
この人話聞かねえな。
(?)「あ、そうか!!彼に取りついていたからか!!!」
まぁ当たってはいるが。
A「って、男の人!その、取り憑かれていた?男の人は!!!」
(?)「それなら大丈夫さ、あそこで眠ってる。僕が移動させたからね。男をおぶる趣味はないんだけどね〜」
ん?確かに私はぼーっとしていたがそれはほんの数秒の事であって、
(?)「その数秒に移動させたんだよ」
ほんとなんなんだこの人。思考読めるんか。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2021年1月4日 7時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美波 | 作成日時:2020年11月15日 1時