アーヤ迷子になる ~来たよ東京~

第12話 ページ13

「百合ちゃーん！姫花ちゃーん！」

『あ、彩さん！ほら！いたよーー！』
大きなショッピングモールで、こんな大声を自分が出してるなんてちょっとびっくり

でもそれくらい、これ早く見せたいんだもん！


小走りでこちらに向かってくる二人
百合ちゃんのハイヒールが響いている


『はぁーー、ちょっと疲れた、』
『10ｍもないがいね、』

「走ってこなくてもよかったのに」
そう言いながら、ポケットに手を入れた

中にあるのはお揃いのブレスレット
チャリチャリならしながら、早く出して！って言ってるみたい


「ねぇ、これ、」

そう言って、二人の目の前に差し出した

『ん？どうしたんですか？』

「お店でカワイイの見つけたから、お世話になった二人と、何かお揃いなもの、欲しくて、」

そう言いながら、だんだん不安になってきた
もし要らなかったらどうしよ、


「い、いらなかった？？」
恐る恐る顔を上げると、じーっと私を見つめる二人の顔が


『！！！！ｯ彩さん！！なんて可愛いことをしてくれたんですか！！』
『いらんわけないじゃないですか！いらんとか言うやつぶん殴りますよ』

ん？ん？今ものすごい恐ろしいことが聞こえたような···

『『彩さん大好きー！！！！』』

そう言って、一斉に抱きついてきた二人
おお、衝撃が、


「さ、3色あるんだけどどれがいい？？」
地味に苦しい腕から逃れ、もう1度、二人の前にブレスレットをだす

『か、かわええ、じゃ、じゃあ私白で！』
『私黒〜』

姫花ちゃんは白、百合ちゃんは黒を取っていった
もう付けてるし笑


「じゃあ私は赤だね」
残ったひとつを手に取り、私も早速手につける
す、すごい嬉しい


『あ、写真撮りましょ！彩さん腕突き出して！』



カシャ



『うん、いい感じじゃん』
あ、綺麗に写ってる

『うし、これを黒木さんに送ってーと』


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ひめか彩さん可愛すぎて困るんですが
黒木当たり前、うちのお姫様だからね
ひめかなぬ
黒木そのブレスレット、アーヤに似合ってるよって言っといて
ひめか私達の存在忘れてませんかぁ?怒
黒木彩さんセンスいいねby九蘭
ひめか私の質問に答えよ

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