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「……川岸はもうダメ」

研「もうなくない?」

日「疲れた……」

白「いいとこねえなぁ」


かれこれ探して10分。
花火がよくみえる川岸はほぼダメ。
もう人で埋まってた。

 
 「いいところないかなぁ」

研「…んー」

日「…あ!あのちょっと高い山は?」

 「あぁ〜」

白「あ、確かに。
  あれくらいの高さなら、あんまり疲れないよな…」

研「行ってみよう」

















 


 「うぉー!!!」

日「綺麗ー!!!」


川岸から少し離れたところにちょっとだけ高い山がある。
山って言える程度じゃないけど……小高い丘みたいな?

そこから見る景色は最高。とか言ってたけど、本当に最高。
街の夜景が見れて、下には屋台が並んでいる。


白「綺麗だな、あ。
  あいつらに連絡しねえと………。
  お、メール来てる」

日「……迎えに来てだって!
  綿菓子の屋台のところにいるらしい」

研「じゃあ俺と翔陽で行こう。
  白布と怜斗はここにいて」

白「りょ」

 「おっけ〜」




白「そこ、シート引いて」

 「うん」


ただいま、桃菜に戻っております。白布だけしかいないからね。

 
 「…っしょ!よーし、引けたよ!」

白「…あと2分で始まる…
  ……え、あと2分?」

 「はやっwwまいいや、りんご飴食べよー」

白「っしょっと……俺もアメリカンドッグ食ーべよっと」

 「……んっ〜♪りんご飴美味しー」

白「…美味しい?」

 「うん、甘い」

白「良かった…」


白布が少し、微笑んだ。
白布はあんまり笑うことがないから、めずらしいなと思った。
その笑った顔が、すごく綺麗だった。

じっと見てると白布がこっちを見た。


白「……何?」

 「あ、いや…白布が笑うのってめずらしいよなぁって思って」

白「…そうかな」


(ドカーン)

貴、白「あ、花火」

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作者名:きなこもち ねこまる | 作成日時:2021年1月2日 11時

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