その３ ページ4
出かけた先は、私の大好きなフラワーデザインの先生が主催の展示会。
毎年来てたんだけど、ここ２年ほどご無沙汰だった。
今回も諦めてたんだけど、このタイミングでの開催…ダメ元で言ったら「いいよ」って言ってくれて
行くことにしたんだけど…
あの後、大丈夫だったかなぁ？ ってそっちが気になって花どころじゃーなくなってる ^^;
園「それにしも、毎回凄い人だねぇー。」
「うん… そうだねぇー」
園「あっ！ あのブーケ素敵〜〜〜 ちょっと聞いてるの？
さっきから、スマホみてばっかりよ？」
「あ…ごめん。
実は出かけに、優音が泣いて… 臣、一人で大丈夫かなぁーって気になっちゃって。」
園「臣さんなら大丈夫よ… きっと。」
「うん… でも、やっぱり帰る。 園子ちゃん、ごめん！！」
園「いいよ！！ 私、折角だからゆっくり見てから帰るわ。」
園子ちゃんを残して、帰る事にした。
「ただいまー」
と小さな声で入る… と、優音の笑い声と…ん？ 臣じゃない声…
そっとリビングへ続くドアを開けると、なんという事でしょう〜〜〜
優音を囲んで、隆二君と健ちゃん、それに… 直己さんがいる。
臣は？
「あれ？」
二階から洗濯物を持って臣が降りてきた。
臣「どうしたの？」
「…気になって。」
臣「優音？」
「うん… 出かけに泣いたから余計に… 大丈夫かなぁーって。
だから帰ってきちゃった！！ あの三人… 来てくれたの？」
臣「隆二から優音に会いたいから行っていい？って連絡がきたから、
まぁー俺に一人よりもいいかなぁーって思って、いいよって言ったら二人も一緒に来た。」
「そっか。」
健「あれ？ Aちゃん、もう帰ってきたんか？ 優音、ママ帰ってきたでー」
己「お邪魔してます。」
「いらっしゃい！ 留守にしててごめんなさい。」
隆「にしても、帰ってくるの早くない？ 遅くなるって臣が言ってたのに…」
「うん。 そのつもりだったんだけど、やっぱりダメねぇ。 気になっちゃって。」
健「すっかりママさんやなぁ。」
「ねぇーせっかくのお休みなのに、行く所ないの？」
隆「痛いとこつくねぇー。 ない訳じゃないよ？ オレは！！」
健「なんやそれ！ オレかてあるわ！ ねぇー直己さん！」
己「まーそうだなぁ。」
夕飯も皆で食べて、優音は終始ご機嫌さんで…
この夜は泣く事もなく、朝を迎えた。
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作者名：櫻 | 作成日時：2018年3月13日 13時
