その８ ページ13
連れてこられたお店は、「ここにもこんなオシャレなお店あるんだ〜」って思うような
素敵なお店だった。
弘美「ここは、今日ご一緒する方の旦那さんがやってるお店なの。
ピザがスッゴク美味しいのよぉー」
「素敵なお店！！」
弘美「でしょ！！ あっ！ 来てる！来てる！！」
って手を振った先には、３人のママ。
弘美「遅くなって、ごめんなさい。 えっと、こちら登坂Aさん。と優音くん。」
「はじめまして。」
弘美「こちらが、ここのレストランのシェフの奥様の佳世さんと伸吾くん。
こちらが、生け花教室でお知り合いになった元子さんと美代ちゃん。
それから、同じ生け花教室でお知り合いになった泉さんと僚太くん。」
「「「宜しくお願いします。」」」
弘美「ここに座って！！ 優音くんも！！」
なんか緊張する…
優音も緊張してるのか… 座られようとしても私から離れない。
来た事をちょっと後悔した。
弘美「Aさんは、お花屋さんなのよ！」
元子「え？ どちらで？」
「●●駅の近くなんです。」
佳世「あ！知ってるわ〜。 確か…ＹＵＩってお名前でしょ？」
「はい。」
佳世「近くを通る時素敵なだなぁ〜って思っての。
レストランって香りのない花がいいでしょ？ 今、お願いしてるお店…ちょっと色々あって…
今度、お花を見に行ってもいいかしら？」
「えぇ。 私はいないかもしれませんが…」
さっきから視線を感じる… 泉さん…だっけ？ なんかイヤな感じ…
泉「あの… 勘違いだったらごめんなさい。 Aさんの苗字…登坂って言われたけど…
ご主人って三代目の人とか…」
弘美「…まさか… 違うわよねぇ？」
「え？」
弘美「ご主人、会社勤めだって…ねぇ？」
「あ…えぇ…」
泉「登坂なんてなかなかない苗字だから… つい… それに奥さんがお花屋さんだって
記憶があったから… 違ったなら、ごめんなさい。」
「いいえ…。気にしないで下さい。」
そのあとは…
弘美さんのお蔭か… 私も優音もすっかり打ち解けて… 楽しい時間が過ごせた。
いつもの弘美さんとは別人のように、とっても明るく、みんなのまとめ役みたいな感じだった。
「今日は、ありがとうございました。 とっても楽しかったです。」
泉「良かった〜。 月に１回程度集まってるの。 是非、一緒にお喋りしましょう！」
今日は来て良かったって思った。
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作者名：櫻 | 作成日時：2018年3月13日 13時
