【ハイキュー】身長差○○cm【短編集】

#4 その差5cm ページ4

「やっぱ背高い男子っていいよね」






女子トイレはガールズトークをする場所ではないと彼女たちに教えてあげたい




だいたい女子ってどうしてこうトイレまで一緒に行こうとするのかわからない





「そんなに大切かな身長って」




私の呟きは彼女たちには聞こえていないだろう






トイレからでて教室に戻り部活へ行く準備をする






カバンを持って教室の前の扉からでる







『おっ！A』




後ろから私の大好きな人の声がきこえる





「夕っ！」




_______西谷 夕





烏野高校バレー部の守護神




『今から部活行くんだろ？



一緒に行こうぜ』



ニヒッと効果音のつきそうな笑顔で私をみる彼




「うん！行こ」




私たちはクラスが違うからお互いのクラスであった話をする




「それでね、その数学の先生が_____






「うん。やっぱり身長差は大切よね」




「うちは20cm差あるんだ



彼氏めっちゃ大きくてチューする時とか大変なんだよ(笑)」





さっき女子トイレでガールズトークを繰り広げていた二人組






まだその話をしていたのか






隣の夕の顔を覗くとなんともいえない表情を浮かべていた





『なあA』



「な...なに？」



『俺とAって...身長差とかほとんどないじゃねーか


やっぱお前も背高いやつのほうがいいとか思ってるのか？』




いつもの元気な彼からは想像できないほど自信なさげな声で告げる








「そんなわけないでしょ



むしろ私は嬉しい」




『...？なんで？』




不思議そうな顔をしながら私のことをみつめる





「だって.....



その分夕の近くにいれるし...」




夕は意味がわかっていないのか頭にはてなを浮かべている




「だから


さっき話してた女子のカップルよりも私たちのほうがその....顔とか距離近いでしょ



話す時とかすぐ隣をみればみれるし



だからその.....キ.....キスとかもしやすいし...」




なんかすごく恥ずかしい....




目線を横に向けると嬉しいそうな表情を浮かべた彼がいた



『Aがそう思ってるって知らなかった




俺今すげー嬉しい』




そのまま私の手を引き歩き出す




よっしゃー今日もがんばるぜなんて叫びながら歩く彼はとても頼もしいかった






その差5cm

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