40 ページ40
二人で流し台に立ち、着々と洗い物を済ませていく。洗うのは私で、すすぎ終わった食器を拭くのはブルーク様という形で進めていった。
br「さっきはごめんね…」
『いえいえ、慣れてない方に急にやらせるのも酷でしたし、なにより手伝ってくださってるだけでもありがたいんですから』
ごめ〜ん…と凹むブルーク様の近くにあるごみ箱にはさっきブルーク様が誤って落としてしまった食器の破片が投げ込まれている。
最初は二人で食器を洗っていたのだがブルーク様が手を滑らせて割ってしまうことが数回かあったためまだ落とすことが少ないであろう拭く係に回ってもらった。
わざとじゃないのは分かっているのだが、流石に数枚目になるとこれ以上この高そうな食器たちがゴミ箱行きになるはまずいと思ったのだ。
br「そう言えばさ、さっきナカムのとこ行くって言ってたけど何が欲しいの？やっぱりご飯関係もの？」
『そうですね…でもかなり大きなことなので提案するだけという形になるんですけど食材の輸入について話そうと思ってて』
そう、話そうと思っているのは食材の輸入…つまり貿易に関してのことだ。
ここに入って数か月、ましてや数日前に側近になったやつからいきなり貿易のことについて首を突っ込まれても動じないだろうけど、これはあくまでも提案。
それに言わないままじゃいつまで経っても話が進まないし早めの行動はしておいた方がいいだろう。
話が通るまであの店に買い出しに行かなくちゃいけないっていうのが難点だけど…地味に遠いし
どうしようかなぁなんて考えていると突然調理室の扉がノックされ、一人のメイドさんが入ってきた。他のメイドさんとは違って赤色のリボンをつけており、おそらく、ブルーク様の専属のメイドさんの一人だろう。
「ブルーク様、こちらにいらしたのですね。……ところで何をなされているのですか？」
br「今はね〜Aちゃんの手伝いしてんの」
「そんなことなされなくてもこの人に任せればいいのですよ。ささ、お部屋に戻ってお休みになってください」
br「いいじゃん、僕がやりたいって言ったんだよ。後でちゃんと部屋に戻るから心配しないで」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 797人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わみん(プロフ) - 紅さん» わぁ〜い！ありがとうございます〜！！まだまだ小心者ですので拙いところもありますが温かな目で見守っていただけると幸いです…… (9月14日 23時) (
レス) id: ffbcf85082 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (9月14日 6時) (レス) @page50 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
わみん(プロフ) - むくんきるんさん» わぁ〜！そう言っていただきありがとうございます〜！！✨ノリと勢いだけで書き殴ってるので文章がおかしい、誤字がひどいかもしれませんが温かい目で見守って頂けると幸いです…！😌 (6月24日 12時) (レス) id: 325f8d942a (このIDを非表示/違反報告)
むくんきるん - ありそうでなかった発想！白尾と料理の組み合わせが良くてストーリーもしっかりしてるし主さん天才か！自分語彙力ないけど参考になる語彙力とストーリーを書いて下さっている主さんに本当に感謝！ (6月22日 20時) (レス) @page40 id: 4732c5b7c4 (このIDを非表示/違反報告)
わみん(プロフ) - じんじゃーさん» そう言っていただけて嬉しいです〜！自分もそういう系の話を求めていたのでじゃあもう自分で書くかというノリで書き始めたんです…😌 自分も文章力がめちゃくちゃ乏しいので読みにくい点があると思いますが温かな目で見守ってくださると幸いです☺️ (6月16日 2時) (レス) id: 325f8d942a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わみん | 作者ホームページ：
作成日時：2023年6月1日 21時
