検索窓
今日:574 hit、昨日:504 hit、合計:54,636 hit

気付かされた ページ10

私が犬になって3週間が経った。つまり…





「Aが姿を消して、3週間か…。」





『(そんな顔しないでよ(ヒロ)!!私はここにいるのに…)』




「仲間1人見つけ出せないで、何が警察官だ…!」




零が、もたれていた壁に向かって強く強く肘を打ち下ろす。





どれだけ探しても手掛かり1つ見つからない。当然だ、ただ単純に失踪した訳じゃないのだから。私だって、できることなら元の姿に戻って皆に会いたい





『(でもずっと引っかかってる)』






"大切な人の命を救えるとしたら____"





あの夢は一体どういうことなんだ、あの夢のせいで私はこの体になったのか?大切な人って誰のこと?

この3週間、何度も何度も繰り返し考え続けた議題。考えてるだけじゃ答えは出ない。一生出ない。




『(でも、もしかしたら大切な人って…)』






相変わらず辛気臭い面を並べる男共。そんな中1人、私に向かって歩いてきたと思えば、ひょいっと抱き上げられた。




「ほわちゃんなら、Aちゃんを見つけ出してくれると思ったんだけど…」





『っ…!』




なんだ、この気配。萩から漂う、異臭?いや匂いは普通なんだけど。





…あ、そう言えば聞いたことあったっけ、犬には病気になりそうな臓器などを匂いで嗅ぎ分けられる、と。死相って言うやつ?





直ぐに私はそれに似たモノだと直感した。





警察歴マイナス1週間、犬歴3週間の私の勘によると…









____萩はこれからの1年のどこかで死んでいた。









っ…、






『萩っ…!!!』






「え、Aちゃん…?」





「どうした?萩原」





「あ、…いやなんでもない」

失踪していた妹→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
124人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。