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名前付けられた ページ6

「よし、今から俺の部屋行くぞ」





『ワン?(は?)』




「流石にこんな所で寝かす訳にはいかねえからな」




無理無理無理、まじ無理。前足と後ろ足を全力でバタバタしてやる。下ろせ下ろせ。せめて零か(ヒロ)の部屋がいい、一緒に寝たことあるから!!





「陣平ちゃん嫌がられてんじゃんウケる」




「んだとぉ?」




因みに横で笑ってるお前の部屋も嫌だかんな?





『ワワン!!ワン!ワオーン!!(兎に角下ろして!班長は彼女持ちだから!零か(ヒロ)呼んでこいよ!!)』




「大声出すな!教官にバレんだろ!!」




『アゥ…』





「良いか?今から一言も喋んじゃねえぞ?」




え、嘘でしょ嘘でしょ???本っ当に嫌なんだけど!!!





「萩、お前は前方注意しろ」




「はいはい」




呆れる萩を盾にして、ゆっくりと倉庫から出始める。





『(まじですかーーー!!?)』






※※※






特になんの問題もなく、男子寮に入り込むことが出来た。






「何とかバレずに着いたな。お前大人しくできるじゃねえか」




『(不服…これなら追い出された方が…いや、そんなことはないけども。)』




松田はちゃんと部屋を綺麗にしているのだろうか、そんな不安を胸に一歩踏み出し扉を開ける。(松田が)




「遅かったな2人とも」




『(零!(ヒロ)!班長も!…良かった)』






「しかし、どうする?」





『(どうするって言われても)』





「お前はどこから来たんだ?」





『(強いて言うなら、夢の中?かな?)』





いつの間にか始まっていた質問責めを「ちょっと良いか」と、零が止めに入った。




「どうした(ゼロ)




「名前を付けないか?流石にお前とかコイツは可哀想だ」





『ワン!ワオーン!(さっすが零!そういう所だよね!)』




"しーっ!!!"




零のイケメン発言に思わず興奮して鳴いてしまい、緊迫した表情で、5人全員から人差し指を口元に押し付けられた。




『アゥ…(さーせん…)』

・→←ナンパされた



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作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時

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