再会した ページ44
「A?」
この懐しい心地良い低音ボイス。聞き馴染んでいるのに、久しぶりすぎて泣きそうになる。
『
振り返ると同時にそう叫べば、そこには見慣れすぎた幼馴染の姿があ…あ?
『え?』
「卒業ぶりかな?いや、卒業前にほわになってるから警察学校時ぶり?」
私との再会を喜んでくれている幼馴染だったが、私には全くそれが聞こえていない。
『(ひ、…
『ひ、
"再会した童顔幼馴染は顎
…しかもただの顎
「ああ、これ?これは潜入捜査とか色々で、そのままなんだ」
『(中身は可愛い可愛い景光くんだから、ギャップが…。これは世紀の大事件だっ…!!!)』
「そう言えば、松田と付き合ったんだって?」
『うん、』
「前会った時松田の機嫌悪そうだったけど、仲直りはしたの?」
『…まあね』
「そっか。…ねえ、A」
『なに?』
「4年前、
俺にはしてくれないの?」
そう言って小さく腕を広げ、待ち構える
『(…松田、すまんっ!!!!!)』
心の中にいる松田に渾身の土下座謝罪をかまし、待ってくれている幼馴染に徐々に近付いて行く。
『うわあ〜、
零とは違う、でも間違いなく安心出来る香り。
「男臭くなってない?」
『なってない、なってない』
寧ろこの見た目で少しは男臭くなっている方が似合うと言うのに、全く変わらず爽やかすぎる。良い意味で違和感。
「またね、A」
『うん、また』
この時、いつもとどこか違う
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作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時