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それから色々あって、実家に松田を呼ぶことになった。半強制だよ、こえー。





「…こんばんは、松田陣平、です」




「姉の麗音です〜いらっしゃ〜い」




笑顔で出迎える姉。…なんか怖い





「…今日、漣警視長は?」




何故か姉に聞こえないように、耳元に話しかけてくる。




『いないよ。ってか伯父さんのこと殴るとか言ってたヤツが警視長如きに怖気付いちゃうとか、どうしたんだよ』





「オジサン…?」




ポカンとした顔で見つめてくる。




『百田陸朗元警視総監、私のお母さんのお兄ちゃん。つまり、伯父さん』





松田を正面にし、自分の顔を指して笑顔で言ってみせた。






「………はあぁっ!!!?」




『にひひっ…!』






私と松田をリビングに置き、お姉ちゃんはお茶を汲みに行ってくれた。あ、因みに湊は部活で不在中。




「お前4年半もそんな大事なこと隠してたのか!!?」




『まあ、零と(ヒロ)にも黙っててもらってたからねー』




「あっぶねえ…もし俺が本当に殴ってたら…、」




『警察官はまず普通になれないでしょ?後は…間違いなくお母さんには嫌われてたかもね!…ってどうしたの、その顔』




いつの間にか正座していた。




「肝が冷えんだろ…」




『そもそも殴ろうとすんじゃねえ。』




「…はいすんません」





『って、そこまで本気にしてるってことは途中まで本気で殴ろうとしてたの!?そっちの方がびっくりだわ』




よくよく考えたら、「まあ冗談だけどな」で終わりそうな話なのに、真剣な面持ちで正座までしちゃって。…これは本気の領域だ。





「…うす。」





『バカ…、思ってた数百倍バカ…』






「お待たせ〜…何の話?」




『…何でもないよ』

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作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時

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