ナンパされた ページ5
『(午後の授業も終わる頃だな)』
しかし暇だ。本物の犬だったら散歩したくてうずうずしてるだろうな。人間の私でも暇を持て余してるのだから。
「やあ、さっきぶりだね」
この声、萩だ。ドア付近で顔覗かせている。っていうかコイツ犬にも口説き口調なのか?
「君は一体どこから来たのかな。見た所汚れや怪我もなさそうだけど、ほんとうに迷い犬?」
流石、鋭い観察眼をお持ちで。
「俺たちのこと嫌ってはないみたいだけど、懐きもしてない。なんて言うのかな、犬っぽくない」
そう言って、私の体を持ち上げ自分の眼前まで近付ける。いや近ぇーよ。犬ならフツーかもしんねえけど、こちとら成人女性…なら、萩にとってはフツーか。
無理に抵抗しないのは、私たちに近付いて来ている奴がいることを知っているから。
「おい萩、女に相手されねえからって犬を口説くのはやめろよ」
「え?陣平ちゃん!?」
よそ見している内に萩の手から逃げ出し、松田の後ろへとそそくさと逃げ出した。
「…ん。」
「ワンちゃんには俺の魅力通じないのかな」
人間でも通じてません。見よ、私のこの冷めた目を。
「それより陣平ちゃん、この子なんか怪しくない?」
「どういうことだ」
「Aちゃん、」
え、?
「Aがなんだ、!?」
私の名前を聞くと足元に犬がいることも忘れ、萩原に詰め寄る。
「の失踪に関係があると思うよ、多分ね」
萩原お前天才か?
「…まさかこの犬がAなのか?」
松田お前天才か?
「そこまでは言ってないよ!?だって現実的に有り得ないでしょ」
『ワン!!(貴様は黙っとれ!!)』
「なんで!?」
おっとつい本音が
「そうか…待ってろよ、A」
やっぱり、松田ってこんなキャラだっけ?
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管理者のルナです!リア友と2人で書かせて頂いております!!手伝って欲しいと言われ、ほぼ勢いとノリで手伝ってます!
元々文才なんてものは私には存在しませんが、誘われたからには頑張らさせていただきます!
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作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時