流された ページ38
「2人とも〜じゃあねぇ〜ん」
『んん〜またね〜』
「お前ら酔すぎだ」
悪酔いもせず、良い感じに出来上がった私たちは二次会のカラオケで解散をし、二手に分かれて帰宅することとなった。
『ねえーまつだあ！』
「なんだよ」
『帰るのめんどくさい！どっか泊まろぉ！！』
「はあ、？」
『ほら！あそこホテルって書いてるじゃん！』
「はあ…！？しゃあねーな」
『んあ〜ベッドふかふか！』
それになんか内装もキラキラしてて、お高いホテルだったのかな。
「先風呂入れよ」
『お風呂なんか入ったら溺れて死ぬよ〜？それとも〜、一緒に入ってくれるの〜？』
「なっ！？…おまっ、それ本気でい、…？」
「はあ…気持ち良さそうに寝やがって……」
※※※
『(あれ…いつの間に寝ちゃってたんだろ………ん、なんかくすぐったい？服の中に手…？私の手じゃない
それになんだろ…さっきまで無かった、開放感？あれ…なんか、さっきまでくすぐったかった筈なのに、…変な気分)』
ここまでされてもまだ、酔いと寝起きのせいで全く何をされているのか理解出来なかった。
『まつ、だ…？』
後ろを振り返れば、至近距離に松田が。
「起きたのか…」
少し黙って考えた後
「寝てていいぞ」
と言われたが
『(寝たいんだけど…変な気分のせいで…やっぱりくすぐったい)』
そこまで考えてやっと思い至った。
『(あれ、これ松田の手じゃね)』
『ま、』
『松田』とハッキリ言おうとしたのに、ズボンの中まで侵入してくるソレへの驚きと羞恥心が勝ってしまい、言葉を失った。
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作者名：わわまま x他1人 | 作成日時：2024年3月16日 21時
