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「松田くん、ほんっとに心配したんだから!」
「はっ、俺があんな爆弾1つで死ぬ訳ねーだろ」
「もう…あら、さっきまでいた犬、どこいったのかしら…?」
「…犬?」
「ええ、さっきまで私のあしも、」
『松田陣平!!!!』
そう叫べば、佐藤ちゃん諸共私を見つめる。
「え、Aさん!?」
ズカズカズカズカと並んでいる2人に近付き、松田の目の前まで来て
腕だけ松田の顔へと持って行き、グイッと自分の顔の元まで引っ張った。身長差が割とある為結構、首が痛かっただろう。でも知らん
「いっ、…んっ…!!?」
「…あら……」
4秒ほどで唇を離し、今度は松田の体へと身を乗り出し
『バカっ!!!!』
病院で爆弾見つけた時、心の底から安堵した。でも、この目線で松田を視界に収めたら、自然と涙が溢れてくる。
自分でも分からなかった。
『ほんっとに、バカ…バカバカバカバカ松田!!大バカ!!!』
こんなに言うつもりはなくても、涙ともに溢れてくる。ほんと、ゲシュタルト崩壊しそう
『っ、好きだって言ってるだろ!!簡単に居なくなろうとすんなバカ!!!』
踵を浮かして、松田の首に腕を巻き付けて、強く強く抱き締める。…離さない
知り合いが山ほどいるとか、事件現場だとか、知らないしどうでもいい。
今の私は警察官でも警部補でもない、
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作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時