検索窓
今日:340 hit、昨日:504 hit、合計:54,402 hit

ページ35

「お客様困りますっ!ここはペット同伴で、」





「済まないが、捜査のためなんだ」





そう言って、あまり見ることのないお父さんの警察手帳を看護師さんに見せる。




「…分かりました」





でも、もう病院を後にしてもいいかもしれない。








間違いない、爆弾はこの病院内にある。







『ワンっ!』





「分かった」





直ぐに病院の外に出て、萩に電話をかけるお父さん。





「Aはここで待っていてくれ、俺は院内に再び知らせてくる」





『ワン(分かった)』








『(…よかったあああああああ)』








こんなに心の底から安堵したのは、生まれて初めて。そしてもう一生来ない。


もう本気で刑事辞めることになるかと思ったよぉぉおお!!!






その後、20分ほどで看護師さん達によって避難を完了させた病院は、気味の悪いほど静かだった。







「あとは俺に任せて、死にかけてるバカの所に行ってあげて」





『(うん。行ってくる)』





今の萩はあの頃とは違って、死相も、刈り取っていく死神の気配も、全く見えなかった。







※※※







「警部!たった今報告が上がりました!もう1つの爆弾は、萩原隊員によって無事解体された模様であります!」





「何ィ!?こんなにも迅速に発見し、解体したというのか!!?…まるで未来が見えているようだな」





「はいっ!何やら漣警視長の協力の元、だそうで…」





「漣警視長って確か…」




「嗚呼、漣A君のお父上だ」





『ワンっ!』





「え、犬!?どうしてこんな所に…」





「いや!そんなことよりも…松田?聞こえているか?たった今もう1つの爆弾は無事解体されたと報告があったたんだが…嗚呼、よろしく頼むよ」






数分後、観覧車の爆弾も松田によって無事解体された。

・→←救ってやる



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
124人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。