救ってやる ページ34
『(萩、そろそろ行こっか)』
「嗚呼、大事なヤツを救いに行きますか」
私たちが立てた計画はこうだ。
私は4年前の爆弾の匂いを覚えている。爆弾そのものも、設置した人間の匂いも。地道だがそれを辿る、ただひたすらに。
もう1ヶ所は多分、犯人が予告でもなんでもして知らせてくるだろう。じゃないと警察官を殺害できない。
ヒントは人通りが多い場所。つまり、公共の場所だ。
私たちの予想は、駅か病院の2つのどちらか。
公園は平日な為人通りが少なく隠す場所も殆ど無い、空港は警備が厳しく目を盗んで設置は難しいだろうと踏んだ。
学校なども人は多いが、悪目立ちして恐らくは無理だ。
その爆弾を私が警察犬として探し出し、待機している萩へと知らせ速やかに解体する。
やはり、地道が1番だ。
萩は私と歩きはしない。爆弾解体のため、少しでも休んでもらわないと困る。だからそのための助っ人だ
「行くぞ、A」
『ワン!』
父だ。もう一度言おう…My fatherだ。発音は良くね
萩を通して話をし、助っ人になってもらった。
※※※
「どうだ」
首を横に振り、ここには欠片ひとつも無いことを伝える。
「駅にはないんだな、分かった」
もし病院にもなかったら…と不安が募るが、萩と何度も熟考したのだ。間違いない。
正直に言うが、刑事の勘が4割ほど。これが間違っていれば、私退職します。目暮さんに辞表を叩きつけて、刑事の才能はなかった!と叫んで辞めてやります。
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作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時