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それから私はこの時間誰も立入ることのない、倉庫に隠され5人は点呼が始まる前に消えて行った。





『(まさか松田があんなこと言うとは…って言うかしばらく1人か、じゃない1匹か)』




腹減ったなー、これからご飯どうしよ。ご飯だけじゃない、これでも一応Girlだからお風呂は毎日入りたいし。




そもそも私こんな状態で卒業できるのかな。留年しそうなのは私だもんな。私、…あれ、私っていないんじゃん。1番大事なこと忘れてた。


割と呑気に考えていると、どんどんどんどんっと徐々に大きくなる足音?が聞こえてきた。




「Aーーーーーーー!!!」




うるっさ。今の誰?(ヒロ)でも零でもなさそうだったけど。





『ワオーン…』




やべ、鳴いちまった。





「あ…お前か、騒がしくして悪かったよ」




『ワワン…?(松田…?)』




「なあお前、俺らの大事なヤツの行方なんて分かるか?」




ドア付近で、上半身をもたれされて藁にもすがる思いで、本人である私にそう投げかけた。





「知るわけねーか、迷い犬だもんな。そんな知らねー人間より、早く自分の安らぐ家見つけたいよな」




先程と同じように、倉庫に入って来て荒々しく頭を撫でてくる。




「ったく心配かけさせやがって…見つかったらどんな目に合わせてやろうか。って悪ぃな、お前に言った訳じゃねえからそんな怯えんな」




『(いや、私です)』




「お、そうだ。これさっきくすねて来たんだけどよ…食べれそうか?」



そう言って松田はポケットから綺麗に包まれた、パンを取り出し顔の前に差し出してきた。




『ワン!ワオーン!(松田神!松田様ー!)』




「食えそうだな、じゃ俺は行くわ。また来るぜ」





マジ感謝感激雨あられ。

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作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時

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