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「ってえな…！何すんだテメェ！！」
『はあ？自分が最低なこと言った自覚無いわけ？もしかして謝罪次いでに褒めたつもりだった？はっきり言ってバカじゃないの！？アンタみたいな奴が警察官目指すなんて世も末よね！！』
侮辱に侮辱を重ねられた私は、そこまで怒ってはいなかったがお灸を据えるつもりで怒鳴りつけてやった。
「はあ…この子の言う通りだぜ陣平ちゃん。さすがにこればっかりは庇えないね」
「今一度、Aに謝罪してもらおうか」
結構怒っていたのか、零がドスの効いた声でまた私に謝るように言ってくれた。
「…悪かった…」
頬が赤く腫れたこの男は、虫の居所が悪いような顔をして謝罪した。
「君、手痛くなかった？」
先程まで明るかった幼馴染さんは、私に近付いて叩いた手のことを心配してくれた。
『大丈夫、庇ってくれてありがとうね？』
「あはは、そんなのお易い御用だぜ。俺は萩原研二、アイツは松田陣平、よろしくねAちゃん」
と言って先程とは違ってアイドルのようなウインクを飛ばしてきた彼は、私に片手を差し伸べてきた。
『よろしく』
応えるように私も手を差し伸べて、握手を交わした。
「アイツは少し出禁だな」
『出禁って同じ班なんだけど』
「大丈夫。半径3m以内には近付けさせないから安心して」
零と
「あの2人、幼馴染と言うよりセコムだな」
＿＿＿＿＿＿＿
これが私たちの出会いだった。今思い返しても、松田がどのタイミングで私に惚れたのか皆目見当もつかない。
初めてってどこからどこまでが初めて？
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作者名：わわまま x他1人 | 作成日時：2024年3月16日 21時
