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ページ27

『お願いします』




本に目を向けたままそう返事するが、しばらくの間何も喋らなかった。





「はあっ…!?え、いいのか…?」




『"いいのか"って、…私だって、アンタのこと…すきなんだけど…。っ…』




言ってる内に恥ずかしくなって、後半は声も小音で口元を本で隠しながら言ってやった。


言い終わった瞬間、気が付けば松田に抱きしめられていた。





「…好きだ」





『…私も…。』





そう言って、彼氏(・・)の背中に両手を添えた。





「離さねえ、ぜってえ離さねえ…ほわになっても離さねえし、絶対守る」




そっか…当の本人なのにあの事忘れてたわ。





あれから4年経ったが、何も起こってない。そんなにも長期な物だとは、私は思ってもみなかった。





『次…松田じゃないよね』




「俺は死なねえよ」





もし次が松田なら、失敗したとしたら…





そんな不安を募らせながら、最愛の人と初めて一緒に眠りについた。







※※※







"今回は少し、力をやろう。この力は1度きりしか使えない、次へと先送りも可能だ"






______…今、使う






"いいだろう"






※※※






体が軽い、久しぶりの感覚だ。目視しなくても分かる。





おい、起きろ。懐かしのお腹踏み踏みをしてやった。






「ん…ん?…嘘だろ…」

番外編.桜の花に葉を添えて→←伝えた



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作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時

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