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マル被は二名で恐らくいや間違いなく男。1人は刃物を所持、もう1人は金を詰める用のバッグを所持。
私1人じゃ捕まえるのはまず無理。応援を呼びたいけどこんな早朝の客なんて私だけ、勿論目を付けられている。つまり目を盗んで応援要請も無理。
『(発砲塞がりかよクソっ…そう言えば警察学校の時もコンビニ強盗あったっけ…)』
あの時は零と
「大人しくしてたら、殺さねえからな」
ナイフを持っている男に近付かれそう脅される。
『(漫画で見るような典型的なやつだ)』
ここで取り逃したら、厄介極まりないのは目に見えてる。
…せめて、1人でいいから警官が欲しい
「え!?強盗…?」
そう言っては店に入って来たのは、金髪褐色肌の日本人離れした客だった。
「なっ…おいお前!こっちに来い!!」
焦った男たちだったが、ナイフの男は警察に電話されそうに前にその客のいる入口へと近付いて行った。
『…ほんとに、タイミング良すぎ』
ナイフの男が離れた隙に、レジに居た男の腕を掴んで床に叩きつけてやった。
『大晦日の朝っぱらからみっともないことしてんじゃないわよ!ふん!…店員さん、お怪我はありませんか?』
「は、はいっ」
「っクソ!!どけ!離せよ!!クソ女!!」
「おいおま、」
「おっと、君の相手は僕だよ」
「っち、おらあぁぁあ!!」
ナイフを外国人客に振り下ろすも飄々と避けられ、寧ろ腕を掴まれている。外国人客の余りの力強さにナイフを手放し、その隙に、先程の私と同じようにして男を床に押し付ける。
…流石、ベビーフェイスゴリラ。
「ってえな!何すん、」
「「警察だ!!大人しくしろ!!!」」
ハモっちゃったけど、
『ここの防犯カメラって録音機能ありませんよね?』
「え?あ、はい…録画機能しかありませんが」
『(…まあまあまあ、大丈夫か)』
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作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時