帰省してきた ページ21
『私、ちょっと帰省してくる!』
と言って、松田の家を後にしたこの日は、12月30日年末、大晦日1日前。
『ただいま〜』
「あ、お姉ちゃんおかえり」
と、冷たい態度なこの子は三女の優羽。もうすぐ大学受験を控えているとてもとても大事な時期。属性、ツンデレ。
「あのさ、ちょっと話が、」
「お姉ちゃん、おかえり!」
と三女の言葉を遮って出迎えてくれたのは四女の湊。明るくて元気な末っ子ちゃん。よく私と似てると言われる。中学1年生。
「ただいまだよ2人とも〜」
2人ともとっても可愛い自慢の妹。
「私ちょっとトイレ〜」
と湊が言って、優羽と2人きりになる。
『優羽、さっき何か言った?』
「…別に。」
『そう?…お母さん帰ってくる前に夕飯作ろっか』
「うん」
少し優羽の態度が気になったが、機会があればまた話してくれるだろうとこの時は聞き返さなかった。
「私も手伝わせて!」
『良いよ〜!じゃあ湊は____』
「…」
※※※
「あら美味しそうね、3人ともありがとう。Aも随分料理上手になったじゃない」
『あはは…』
実は昔から私は料理が苦手だった。料理音痴ではないのだが、単純な技術不足という感じ。まあでも大丈夫だろうと思っていた。
当然ながら、大学生になって一人暮らしを始めて壁にぶち当たった。
「「「いただきます…」」」
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作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時