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「あれ、あそこにいるのって、犬じゃないか?」
『(まずい、見つかった)』
取り敢えず、隠れないと。…ってどこにだよ、!女子寮に入ったら、アイツらフツーに追いかけて来そうで皆に迷惑だし、教室とかに入ったら教官達に見つかりそうだし。
『(どーしよ)』
「おい、お前こんな所でなにしてんだ?」
『(あ、…)』
「野良犬っぽいけど、迷い犬の方が正しそうだね。どーする?皆」
「どうするって言われてもな…」
『ワン…ワオーン(気付かなくていい…追い出さないでくれ)』
「…」
「松田?」
何を思ったのか、松田は犬である私の頭を荒く撫で回して始めた。
『(松田…!?急になんだ?)』
松田ってこんな優しい目付きするっけ?疑いたくなるほどに目の前のコイツは愛おしそうな目で犬の姿の私を見つめる。
松田って犬にはこんな感じなのか?
正直こっちはどう反応していいのやら
「お前、こんな目もできたんだな」
「失礼だな〜陣平ちゃん、動物
"だけには"を強調し、幼馴染として松田を庇うかと思えば降谷同様得意の煽り発言。
「うっせえぞお前ら!」
「まあまあ」
ガルルルと噛み付く勢いの松田だが、
「しかし、どうしたもんかなぁ…」
1人、真面目に目の前の迷い犬に向き合い続ける班長。
「なぁーよ。こいつ、俺たちで飼わねーか?」
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作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時