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寝かされた ページ19

「ん、起きたかよ」




目の前には犬の時よりも至近距離にある松田の顔面。





『…ん?え、何で、一緒に寝てんの?』





「ベットが1つしかねえからに決まってんだろ」




ねえなんで、当然だろ?常識だろ?みたいな顔できるの?




『バカなの?…あ、元々バカだったわ』




「そこまで言うならお前が離れればいいだろ」



シングルベットで離れるのはほぼ不可能。つまりベットから出て行けと。





『嫌。まだ登庁出来ないし、お昼前に出掛けるけどまだ早いし…』





そう言って掛け布団を取り込んで、布団の中へと潜り込む。また眠気が残っているうちに2度寝しようとすると、背中に服越しに伝わる熱。




「お生憎、俺も非番なんだよ」




音だけでなく息までもが耳に直接届くこの距離感。




『…』





無視無視。





「好きだぜ、A」





『っ…あ』





勢いに任せて振り向いてしまった。また背を向けようとすれば「ハイハイ止まれよ」と体を固定されてしまった。




徐々に松田の顔が近付いてくる。





またキスをされるのかと思い目を瞑り身構えていれば、額にバフっと何かぶつかった。





「このまま、大人しくしてろ」







『(…嗚呼、松田の匂いだ)』





何故か私は、そう頭の中で呟いてしまっていた。

具体的な言葉ではもう表すことが出来ないほど当たり前になっていたこの香り。



久しぶりに感じ取れた。







勿論この後は、2人とも寝坊し買い物も行けなかった。

同期が大好きなヤツ→←落ち着きすぎた



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作者名:わわまま x他1人 | 作成日時:2024年3月16日 21時

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